「Want to」で生きるための土台づくり——“寝る30分前”から整える

季節の移り変わりを迎えていますが、体調はいかがでしょうか。
つい飲み過ぎたり、食べ過ぎたり、睡眠不足になっていないか、一度立ち止まって確認してみましょう。
やりたいこと(Want to)充実させるためには、日中にしっかりと動ける体と頭が必要です。
その基盤となるのが睡眠です。

自然にやりたいことに手が伸びる日は、集中力が高まり、気分が安定し、素早く決断ができます。
こうした状態は、前夜の睡眠の質に大きく影響されます。
よく眠れた翌朝は、気持ちよく一日を始められ、些細なことでイライラせず、「今日はこれをしよう」とすぐに決められます。
逆に、睡眠不足だと「やらなければならないこと(Have to)」に追われ、目の前の雑事に流されがちです。
良い睡眠は、やりたいこと(Want to)を選べる自分を作る行為と考えると、睡眠が自己投資に見えてきます。

やることを増やすのではなく、寝る30分前からやめることを決めましょう。
明るい画面は脳を刺激します。通知をオフにし、スマホは別の部屋で充電しましょう。
どうしても手元に置く場合は、輝度を最低にし、機内モードにして、画面の色を暖色に変えましょう。
部屋の照明も落として柔らかい光にすると、体が「ここからは休む時間だ」と理解します。
さらに、温かい白湯やハーブティーをゆっくり飲み、深呼吸を5回、肩を10秒回すだけでも構いません。
短くて続けられる合図を作ることがポイントです。

音は、何をしていても無意識に受け取られ、過度な思考を静かに手放す助けになります。
言葉が少なく、ゆったりしたテンポで、小さく流せるものを選ぶのがコツです。
例えば、雨や波の環境音、ピアノの独奏、ローファイBGM、ホワイトノイズなどが使いやすいでしょう。
スピーカーなら耳から離れた位置に置き、「聞こえるか聞こえないか」程度の小音量にします。
お気に入りの曲でも問題ありませんが、歌詞に意識が向きやすいタイプなら、言葉の少ない音へ切り替えると寝つきが安定します。

「ついスマホを触ってしまう」場合は、意思より環境を整えましょう。
別室での充電、寝室への持ち込み禁止、ベッドから手を伸ばしても届かない位置に置く——いずれか一つで十分に効果があります。
「音で逆に目がさえる」なら、音量をさらに下げ、言葉の少ない音へ。
どうしても合わない日は、音を止めて深呼吸とストレッチだけに切り替えましょ。
「30分が長い」と感じるなら、最初は10分から始め、慣れてきたら20分、30分へと伸ばしていけば大丈夫です。

質の良い睡眠は、選択力を高めるためのトレーニングです。
寝る30分前には、明るい画面を避け、照明を落とし、静かな音と深い呼吸で心を落ち着けましょう。
うまくいかない日があっても、10分から始めて続けていけば、翌朝には少しずつ軽やかさを取り戻せます。
今夜の30分が、あなたのゴールに向かう道をそっと後押ししてくれるでしょう。

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この記事を書いた人

苫米地式コーチング認定コーチ/苫米地式コーチング認定教育コーチ/TICEコーチ/PX2ファシリテーター。 苫米地英人博士から指導を受け、青山龍ヘッドマスターコーチからコーチングの実践を学び、世界へコーチングを広げる活動を実施中。あなたのゴール達成に向けて強力にサポートします。

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