ゴール側の臨場感

「他人の評価に頼らず、自分自身の価値観で生きること」は、
真に自立した人生を築くための重要な要素です。

その第一歩は目標設定ですが、
多くの人が「目標に対するリアリティが感じられない」
と悩むことがあります。

リアリティが欠けると、目標が遠く感じられ、
日々の行動やモチベーションに結びつきにくくなります。

私たちの脳は「現実的に感じられるもの」を優先して認識し、
それに向かって行動する傾向があります。

つまり、目標をすでに達成したかのように感じることができれば、
自然とその目標に向かって行動するようになります。

しかし、未知の世界や未経験のことに対しては
リアリティを感じるのが難しいことがあります。

脳は理解できる範囲でしか物事を捉えられないからです。

では、未知の目標に対してリアリティを
高めるにはどうすればよいのでしょうか?

人間には「ゲシュタルト能力」という特性があります。

これは、既存の知識や経験を活用して
新しい状況や未知の世界を認識する能力です。

たとえ目指す目標が現状の外にあっても、
過去の感情や体験を活用することで
リアリティを高めることができます。

過去の嬉しい体験や喜びの瞬間を思い出し、
その時の感情や体感をできるだけ詳細に記憶に留めます。

「どんな場面だったか」「どんな匂いや音がしたか」など、
五感をフルに使って体感を呼び起こすことがポイントです。

その感情を、設定した目標に
「貼り付ける」イメージを持ちましょう。

目標を達成した自分が、
その喜びや充実感をどのように感じているかを想像し、
その体験を未来の自分に重ねるのです。

こうして、既存の感情と未来の目標を結びつけることで、
目指す目標にリアルなリアリティが生まれ、
行動へのエネルギーが湧いてきます。

リアリティを強化するもう一つの方法は、
時間軸を使って考えることです。

目標を達成する未来の自分がどのように生きているか、
具体的にイメージしてみましょう。

  • 未来の視点:目標を達成した自分なら、今どんな行動をしているか?
  • 現在の視点:今、どのような行動を取るべきか?
  • 過去に囚われない:何が「できるか」で判断すると、過去の自分に縛られてしまいます。
    今はまだできなくても、「やりたいこと」を基準に目標を設定しましょう。

多くの人は「自分にできること」を基準に目標を設定しがちですが、
この考え方は過去志向に陥りやすくなります。

過去の経験やスキルに基づいて判断すると、
本当にやりたいことや挑戦したいことに蓋をしてしまうかもしれません。

目標を設定するときは、「want to」を基準にすることが大切です。

たとえ今は達成できる見込みがなくても、
「want to」という気持ちがあるなら、
その目標に向かって一歩を踏み出してみましょう。

未来に向かって進むことが、成長と変化の鍵です。

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この記事を書いた人

苫米地式コーチング認定コーチ/苫米地式コーチング認定教育コーチ/TICEコーチ/PX2ファシリテーター。 苫米地英人博士から指導を受け、青山龍マスターコーチからコーチングの実践を学び、世界へコーチングを広げる活動を実施中 あなたのゴール達成に向けて強力にサポートします。

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