映像化で進む!迷わないゴール設定

あなたは日々の時間をどのように過ごしていますか?
そして、理想的にはどのように過ごしたいですか?
人生の時間を自分らしく使うための鍵は、自分自身でゴールを設定し、それに向かって進むことです。
これは才能よりも習慣、根性よりも視点の持ち方に関わっています。

最初に設定したゴールが、実は親や上司、社会の価値観に影響されたものだったと気づくことは珍しくありません。
重要なのは、出発点よりも、自分の「本当にやりたいこと」に合わせてゴールを更新し続けることです。
走りながら視界が広がるように、現状の外側へ進めば、ゴールはあなたらしい形を帯びていきます。
「最初のゴール」は仮の目印で構いません。
動きながら調整する方が、立ち止まって完璧を求めるよりも、はるかに速く、遠くへ進めます。

自転車に乗るとき、視線を向けた方向に自然とハンドルが切れます。
私たちの行動も同様で、心の中で見つめている方向、つまりゴールに向かって日々の選択が少しずつ傾いていきます。
もしゴールがなかったら、進むべき方向を見失い、生活は「とりあえず維持する」ための動きになりがちです。
逆に、進みたい景色が明確になると、迷いは減り、選択は軽やかになります。
すべての行動は小さな舵取りの連続です。
舵を切るために必要なのは、大きな勇気ではなく、見たい景色を具体的に選び直すことです。

「年収を上げたい」「健康になりたい」と言葉だけで掲げるよりも、映像や感覚を伴ったゴールの方が行動を強く後押しします。
例えば、「朝日が差し込むダイニングで淹れたてのコーヒーを飲みながら、締切前に原稿を仕上げている自分」を思い描く。
視覚、音、香り、手触りまで具体的に感じられるほど、日々の小さな選択――早寝、早起き、作業前の3分メモ――が自然に変わっていきます。
ゴールは文章で書くより、短い映画のワンシーンとして描写すると、臨場感が一気に高まります。

まず、未来の瞬間を心に描いてみましょう。
いつ、どこで、誰と一緒にいて、何をしているのか、そしてどんな感情を抱いているのかを、60〜90秒で言葉にしてみてください。
その後、そのビジョンに近づくための小さな一歩を決めましょう。
例えば、寝る前に短い日記を書く、朝に軽いストレッチをする、会議前に要点を簡潔にまとめるなどです。
そして、それを毎日同じ時間に繰り返してください。
もしうまくいかない日があっても、未来のビジョンを描き続けることが大切です。
臨場感が失われない限り、行動は自然と戻ってきます。

もし他人の期待が入り込み違和感を感じたら、「このゴールは誰のためのものか」と自問してみましょう。
最初に思い浮かぶ名前が自分以外なら、言葉を削ぎ落とし、ビジョンを再構築するのが近道です。
完璧を求めて動けなくなったときは、映像が多少ぼやけていても構いません。
動き出せば自然と鮮明になります。
現状維持の力に引き戻される日は、行動を休んでも大丈夫です。
その代わりに、未来のビジョンを短時間眺めるだけでも続けてください。
進みが遅い時期は誰にでもありますが、ビジョンを守り続ければ、再び加速することができます。

自分らしく人生を使うことは、特別な才能ではありません。
どの景色を見つめるかを日々少しずつ更新することです。
映像を伴うゴールを自分で選び、最小の行動でその感触を確かめる。
その積み重ねが、気づけばあなたを「見ている方向」へと導きます。
ゴールは他人から与えられるものではなく、自分で決め直せるものです。
だから今日、一枚の“未来のスナップ写真”から始めてみましょう。

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この記事を書いた人

苫米地式コーチング認定コーチ/苫米地式コーチング認定教育コーチ/TICEコーチ/PX2ファシリテーター。 苫米地英人博士から指導を受け、青山龍ヘッドマスターコーチからコーチングの実践を学び、世界へコーチングを広げる活動を実施中。あなたのゴール達成に向けて強力にサポートします。

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