仕事一極から脱出:多様なゴール術

職場環境が変わると、多くの人はまず仕事に集中します。
新しいプロジェクトや役割、評価に全力で取り組むことは重要です。
しかし、その瞬間こそ「人生には多様なゴールが必要だ」という視点を思い出してほしいのです。
仕事に偏ったゴール設定は、健康や家族、人間関係といった他の重要な領域を徐々に犠牲にし、結果的に仕事のパフォーマンスにも影響を及ぼすことがあります。

人の時間とエネルギーには限りがあります。
仕事だけに大きなゴールを設定すると、その重みで他の領域が後回しになりがちです。
過密なスケジュールが睡眠を削れば、集中力や判断力が低下し、短期的には成果が出ても中期的には失速します。
逆に、健康や家族、学び、趣味といった領域にもゴールを持つことで、心身の回復や視野の広がりが生まれ、仕事での持久力が戻ってきます。
バランスは“贅沢”ではなく、“効率的な設計”です。

ゴール設定の漏れを防ぐには、人生をいくつかの領域に分けて全体を見渡すことが有効です。
例えば、仕事、キャリア、財務、健康、家族、メンタルヘルス、社会貢献、人間関係、趣味、芸術・音楽、生涯学習、老後など。
すべてに同じ重みを置く必要はありませんが、「今どの領域が成長していて、どれが衰えているか」を言語化するだけで、次のステップが見えてきます。

完璧なゴールを追求しすぎると、いつまでも始められません。
最初は“仮”で構いません。「健康のために平日は階段を使う」「家族のために寝る前に3分間今日を振り返る」「趣味のために日曜に10分だけギターを弾く」といった具合にしてみましょう。
仮のゴールは柔軟に変更可能です。
試して合わなければ時間帯や頻度を調整します。
ゴールは“固定資産”ではなく“運用商品”です。
生活の変化に合わせてリバランスしていきましょう。

「仕事が落ち着いたらやる」という考えは魅力的ですが、多くの場合“落ち着く日”は来ません。
だからこそ、たとえ一分でも良いので最小単位で始めましょう。
完璧主義に陥りやすい人は、連続記録の維持ではなく累積回数の増加に目を向けましょう。
三日坊主になっても、四日目から再開すれば良いのです。
また、「家族のために働く」という尊い動機も、本人にとっての“ため”が何かを対話で確認するだけで行動が的確になります。
期待のすり合わせは、時間の投資対効果を大きく高めます。

コーチングを学んでいるあなたなら、ゴールを形にする技術は既に持っています。
あとは“仕事一極”から“多様なゴール”へ視点を広げ、仮で良いから設定し、生活の実感に合わせて少しずつ整えていくだけです。
大切なのは「楽しめる範囲で継続する」ことです。
小さな達成を積み重ねるほど、人生全体は穏やかに、しかし確実に力強くなっていきます。
さて、あなたの“もう一つのゴール”は何にしますか。

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この記事を書いた人

苫米地式コーチング認定コーチ/苫米地式コーチング認定教育コーチ/TICEコーチ/PX2ファシリテーター。 苫米地英人博士から指導を受け、青山龍ヘッドマスターコーチからコーチングの実践を学び、世界へコーチングを広げる活動を実施中。あなたのゴール達成に向けて強力にサポートします。

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