未来視点で変わる日々の選択

私たちは毎日、大小さまざまな出来事に直面しています。
朝起きて最初に目にするスマートフォンの通知、通勤途中に目に入る広告、職場や学校での会話──。
そこには、あなたが望むこともあれば、望まないこともあり、思わぬ変化が次々と押し寄せてきます。
例えば、友人から突然飲み会に誘われたり、仕事で急なタスクが舞い込んできたり、家族の予定が変わって予定のやりくりを迫られたり。
私たちはそのたびに、心の中で「どうしようか」と判断を繰り返しています。

たとえば、「今日は何を食べようか?」というごく当たり前の選択も、立派な判断のひとつです。
コンビニでおにぎりを手に取るか、定食屋に寄るか、あるいは家に帰って自炊するか。
その結果、体調や気分に差が出ることだってあります。
さらに、もっと抽象度の高いゴール、たとえば「将来どんなキャリアを築きたいか」「どのような生活スタイルを手に入れたいか」といった問いかけも、日々の選択を通じて少しずつ形づくられていきます。
あなたが意識しているかどうかにかかわらず、こうした判断の積み重ねが、やがて「今後の人生の方向性」を暗黙のうちに決めているのです。

ここで問題なのは、多くの場合、私たちの判断基準が「現在のコンフォートゾーン」に根ざしているという点です。
たとえば、職場で新しいプロジェクトに挑戦するよりも、これまでと同じ業務をこなすほうが楽だと感じれば、つい後者を選んでしまいがちです。
新しい習い事を始めるよりも、慣れた趣味に時間を割いて安心感を得たいと思うこともあるでしょう。
もちろん、それ自体は何ら間違いではありません。
しかし、「このままでは自分は変わらない」「将来に向けた成長が止まってしまう」というリスクも同時に抱えています。

では、どのようにすれば変化を恐れず、ゴールへ向かって着実に歩めるのでしょうか。
そのポイントは非常にシンプルです。

「もしも、未来のゴールを達成したあなたがここにいたら、いまどんな選択をするだろうか?」

と自分に問いかけること。
たとえば、将来「英語をビジネスレベルで使いこなし世界平和に貢献する」と考えているなら、今週末にテレビドラマをだらだら見る代わりに、オンライン英会話の無料体験レッスンを予約してみるでしょう。
あるいは、毎日の通勤電車のなかでスマートフォン片手にニュースを眺める代わりに、ポッドキャストで英語ニュースを聞き流す──。
未来の自分がそこにいるつもりで判断すると、小さな行動が自然と変わってきます。

また、「ゴール達成のために健康的な体を手に入れたい」と思っている人なら、夜遅くまでお菓子を食べるよりも、スムージーを選ぶでしょう。
あるいは、友人との飲み会でビールを何杯も飲むよりも、ノンアルコールビールやお茶に切り替えるかもしれません。
こうした具体例をもとに考えると、「未来の自分観点」での判断がいかに日々の行動に影響を及ぼすか、イメージしやすくなるはずです。

ゴールがあると、毎日の判断が単なる「いまの快・不快」だけで終わらず、長期的な視野をもって選択できるようになります。いま何をするか、何を我慢するか──それらすべてが未来の願いを実現するためのステップに変わるのです。

日々の生活の中で、私たちは大小さまざまな判断をしながら生きています。
何を食べるか、どの道で帰るかといった些細な選択から、キャリアをどう築くか、どんな人間関係を築いていくかといった大きな決断まで。
その判断基準が「現在のコンフォートゾーン」に縛られていると、どうしても現状維持にとどまってしまい、新しい一歩を踏み出せなくなります。

しかし、「未来のゴールを達成したあなたならどうするか?」という問いを持ち続けることで、現在のコンフォートゾーンを超えた選択がしやすくなります。
これまでの自分の常識を一度脇に置き、未来の自分視点で考えることで、日常の小さな行動が大きな変化につながるのです。
だからこそ、ゴールがあって本当によかった──。
そう感じられる瞬間を、ぜひあなた自身の人生でも体験してみてください。

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この記事を書いた人

苫米地式コーチング認定コーチ/苫米地式コーチング認定教育コーチ/TICEコーチ/PX2ファシリテーター。 苫米地英人博士から指導を受け、青山龍ヘッドマスターコーチからコーチングの実践を学び、世界へコーチングを広げる活動を実施中。あなたのゴール達成に向けて強力にサポートします。

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