夢を守る最初のルール

日常の何気ない会話の中で、「実はこんなことをやってみたいんだ」と自分の夢や目標を口にしたとたん、相手が思わぬ反応を示し、せっかくの熱意がしぼんでしまった経験はないでしょうか。

ドリームキラーとは、あなたのゴールを聞くと否定的な言葉を投げかけ、その実現を遠ざけようとする人のことです。
たとえば、資格試験に挑戦したいと友人に話したときに「今さら無理だよ」「お金と時間の無駄じゃない?」と言われるようなケースをイメージしてください。
このような言葉の背景には「あなたを思っている」という建前が隠れていることもありますが、結果としてはあなたの行動意欲をそいでしまいます。

ゴールを公言すると、周囲の人はあなたの過去の経験や立場から判断し、「現実的には難しいはずだ」と評価しがちです。「万が一失敗したらどうするの?」「お金をかけて結局叶わなかったら後悔するのでは?」といった指摘は、相手が自分の経験や価値観を基にしているからこそ出てくる言葉です。
そのため、あなたのゴールは“言葉にした瞬間”ドリームキラーの標的になってしまうリスクがあります。

ドリームキラーは決してあなたを傷つけたいわけではありません。
むしろ「あなたのために言っている」という善意から否定的なアドバイスをしていることが多いのです。
しかし、その発想の裏には「自分の経験や価値観がすべて」という無意識のバイアスが隠れています。
たとえば、過去に起業を試みて失敗した人が友人から起業したいと言われると、「自分はうまくいかなかったからやめておいたほうがいい」と思い込み、相手にも同じ道を歩んでほしくない気持ちから否定的な見解を伝えてしまいます。
また、失敗したときの金銭的・精神的ダメージを想像し、「あなたのためだから」という名目で忠告する場合もあります。
どちらも結果としては、あなたの行動を縛り、本来の可能性をつぶしてしまうことになるのです。

では、誰にゴールを話せばよいのでしょうか。
その答えはシンプルに「あなたのコーチだけ」です。
コーチは、あなたの過去ではなく「未来」を見据えてアドバイスを行い、ゴール達成のために建設的なサポートをしてくれる存在です。

「ゴールは人に言わない」というのは決して秘密主義ではなく、自分のゴールが一言で脆く崩れてしまうリスクを回避するための方法論です。
ドリームキラーからの「あなたのため」という言葉は、たとえ善意であっても、結果としてあなたの可能性を狭めることがあります。
あなたのゴールを本当にサポートし、未来を共に見据えてくれるのは、経験と専門知識を持ったコーチのみです。
まずはコーチと二人三脚で確実に一歩ずつ前進し、十分に実感が得られた段階で信頼できる仲間に少しずつ共有していきましょう。
人生の大切なゴールを守りながら、確かな一歩を踏み出してください。

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この記事を書いた人

苫米地式コーチング認定コーチ/苫米地式コーチング認定教育コーチ/TICEコーチ/PX2ファシリテーター。 苫米地英人博士から指導を受け、青山龍ヘッドマスターコーチからコーチングの実践を学び、世界へコーチングを広げる活動を実施中。あなたのゴール達成に向けて強力にサポートします。

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