時間軸をずらすと、毎日はもっと自由になる

時間の捉え方を変えると、何が見えてくるでしょうか?

「今日もゴールに向かって充実した一日を過ごせたかな?」と、真面目な人は自問しがちです。
しかし、一日の中で全てを完璧にこなそうとすると、予定が詰まりすぎて息苦しくなり、達成感よりも疲労感が残ることが多いです。
視点を一日から一か月に広げてみましょう。
時間軸を少し先に伸ばすだけで、行動の自由度と満足度が大きく向上します。

私たちのゴールは、仕事、家族や人間関係、健康、学び、趣味、貢献など、さまざまな領域にまたがっています。
真面目な人ほど、これらを毎日すべてやろうとして空回りしがちです。
考え方を変えてみましょう。
ある日は仕事に集中し、別の日は趣味に没頭しても良いのです。
一日で完璧を目指すのではなく、月単位で総合的にバランスを取ることで、肩の力が自然と抜けます。

時間を月単位で捉えると、まず回復の余地が生まれます。
忙しい週は仕事に集中し、翌週は休息や趣味に時間を割くことで、疲労の波をうまく乗り越えられます。
次に、達成感が積み重なります。
今日はすべてをこなせなくても、月末に振り返れば全体として前進していることがわかります。
さらに、「やらねばならない(Have to)」ではなく「やりたいこと(Want to)」を中心に据えやすくなり、自然と続けられる行動に時間を投資できるようになります。

一か月を「偏ってもいい」という前提でデザインしましょう。
大切なのは、日々の完璧さよりも月末の総合点です。
どの週にもすべてを詰め込まないこと。
むしろ「抜く勇気」を持つことで、週ごとのテーマが明確になり、集中力が高まります。

「仕事が忙しすぎて他のことができない」と感じたら、その週はそれで良しとしましょう。
翌週に趣味や休息を多めに取り入れれば、月内の総合点は回復します。
「サボっている気がする」と感じたら、休息と趣味を「燃料補給」と捉え直してください。
「予定どおりに進まない」と感じたら、週末にミニ振り返りを行い、できたこと、今は必要ないこと、来週に回すことを決め、翌週の計画を柔軟に修正します。
計画は硬直させず、呼吸するように更新しましょう。

「仕事が忙しくて他のゴールに向かえない」という感覚は、一日で完結させようとする前提から生まれがちです。
月単位のバランスに視点を移し、「やりたいこと(Want to)」を中心に配分すれば、毎日はもっと軽やかで深いものになります。
今日は「ひとつだけを深く」。
月末には、総合点で満たされた自分に出会えるはずです。

よかったらシェアしてください!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

苫米地式コーチング認定コーチ/苫米地式コーチング認定教育コーチ/TICEコーチ/PX2ファシリテーター。 苫米地英人博士から指導を受け、青山龍ヘッドマスターコーチからコーチングの実践を学び、世界へコーチングを広げる活動を実施中。あなたのゴール達成に向けて強力にサポートします。

目次