want to 基点で始めるゴール設定

ゴールを設定する際に迷ったら、まず「want to(本当にやりたいこと)」に従ってみましょう。
最初は抽象度を気にせず、心が自然に向かう方向を素直に言葉にすることが、実は最短の道です。

「have to(やらねばならない)」は短期間では勢いが出ますが、長続きしにくいものです。
一方で「want to」は、疲れている日でも少しずつ前進するためのエネルギーになります。
日々の小さな積み重ねを確実な変化に結びつけるには、内から湧き出る動機が必要です。
心から望む行動は、締切や評価がなくても自然に続けられます。

最初から「具体的すぎる」「抽象的すぎる」と考え込むと、手が止まってしまいます。
思いついたゴールを気兼ねなく並べてみましょう。
数が増えるほど、その中に人生の軸や社会との関わり方に触れる大きな方向性が見えてきます。
一度外に出してから、重なりをまとめ、優先順位をつけるだけで十分です。

自分の内側だけを見つめていると、考えが堂々巡りすることがあります。
そんなときは問いを変えてみましょう。
自分が何をすれば、誰がどのように喜ぶのか——この問いを入口にすると、心理的な盲点が外れ、行動の具体像が急に見えてきます。
誰かの喜びを思い描くうちに、「それを自分がやりたい」と自然に感じることが多いものです。

例えば、「英語をやらなきゃ」と考えると重たくなりますが、海外の来客をスムーズに案内できたら相手は安心するだろう、と想像してみます。すると、今日やるべきことは難しい文法ではなく、“駅から会場までの道案内フレーズを十個覚える”に変わります。小さな成功体験が「もっと話せるようになりたい」という気持ちを育てます。
「家族を大切にしたい」という願いは尊いのに、具体的な行動に落とし込めず止まることがあります。毎週金曜の夜に三十分だけ、今週のよかったことをお互いに話す時間をつくる、と決めてみてください。相手の笑顔や安心した表情がその場で返ってきて、「またやりたい」と心から思えます。これも「やりたいこと」の手触りです。

紙やスマホのメモを開き、最近関わった人を三人思い浮かべます。
名前の横に、その人がどのように喜ぶかを一行で書き添え、三つの中から一番心が動くものを選びます。
最後に、今週中に五〜十五分でできる最小の一歩を一つだけ決めます。
やってみると、行動の奥にある「自分のやりたいこと」が意外な形で見えてきます。

誰かが喜ぶことを起点に動くと、感謝や笑顔という分かりやすいフィードバックが返ってきます。
これは行動を強化する強力な刺激となり、「またやりたい」という気持ちを自然に生みます。
他者の幸福に貢献するほど、エフィカシーも穏やかに高まり、継続しやすい循環が生まれます。

完璧なゴールをひねり出す必要はありません。
思いついたものから小さく動かし、反応を見て、少し調整する。
それだけで十分です。
リラックスして、楽しさを手がかりに進んでいきましょう。

まずは「want to」に素直に従い、具体的な整理は後回しにしても大丈夫です。
もし見通しが悪いと感じたら、誰がどのように喜ぶかを想像し、そこから小さな一歩を踏み出しましょう。
小さな行動が相手の喜びを生み、その喜びが自分のやる気を高め、次の行動を促します。
このサイクルが日々の進歩を支えてくれます。

よかったらシェアしてください!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

苫米地式コーチング認定コーチ/苫米地式コーチング認定教育コーチ/TICEコーチ/PX2ファシリテーター。 苫米地英人博士から指導を受け、青山龍ヘッドマスターコーチからコーチングの実践を学び、世界へコーチングを広げる活動を実施中。あなたのゴール達成に向けて強力にサポートします。

目次