スコトーマが外れるとき

半年前に見た映像を再び視聴したとき、
驚くべき発見がありました。

「何度も見たのに、こんなことが言われていたなんて!」

この瞬間、私の中で「スコトーマ(心理的盲点)」が解消され、
RAS(網様体賦活系)が開かれた感覚を味わいました。

この経験から、
「脳は見たいものしか見ていない」という事実を再確認しました。

認知科学に基づくコーチングでは、
次のように教えられています。

「目の前の世界は、
 自分の脳が重要だと判断した情報だけで成り立っている。」

ここで重要なのは、
「脳が何を重要と判断するか」という点です。

脳は、
「昨日までの自分が重要だと判断していたもの」
を基準にしています。

つまり、
脳が過去に重要だと判断した情報だけを拾い続ける限り、
未来もまた過去の延長線上に固定されてしまうのです。

この脳の仕組みを考えると、以下のような現象が起きます。

  1. 重要な情報しか認識されない
      脳は膨大な情報の中から「重要」と判断したものだけを選び取ります。
      その「重要性」の基準は、過去の記憶や経験から作られたものです。
  2. 過去を基準に現在を構築する
      過去に重要だと判断したものが、現在の世界の捉え方を形作ります。
      これにより、脳は「今」を過去の延長線上でしか認識できなくなります。
  3. 繰り返される過去
      脳が同じ基準で情報を選び取る限り、
      結果として目の前に広がる世界も「過去の繰り返し」になります。

これが、私たちが「変わりたい」と思いながらも
変われない原因の一つなのです。

スコトーマとは、
「見えているのに認識できない盲点」を指します。

例えば、何度も見た映像の中にあったメッセージが、
ある日突然心に響く――これもスコトーマが外れた瞬間です。

それは、自分の中で「重要性」の基準が変わり、
新しい情報にアクセスできるようになったからです。

RASは、膨大な情報の中から「重要」と判断されたものを
選び取るフィルターのような役割を果たしています。

このRASがオープンすると、
新しい情報やアイデアを受け入れる余地が生まれます。

脳は「昨日までの自分が重要だと判断したもの」を基準に、
目の前の世界を構築しています。

この仕組みを理解しない限り、
過去の繰り返しから抜け出すことはできません。

しかし、スコトーマを外し、RASをオープンさせることで、
新しい可能性に気づくことができます。

未来の自分が「何を重要としたいのか」を意識し、
その視点から現在を見つめ直すことで、
過去に縛られない自由な未来を創り出せます。

今この瞬間から、
あなたの脳に新しい「重要性」を教え込み、
未来を変える一歩を踏み出してみませんか?

未来は、
あなたの脳が選び取る情報で形作られるのです。

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この記事を書いた人

苫米地式コーチング認定コーチ/苫米地式コーチング認定教育コーチ/TICEコーチ/PX2ファシリテーター。 苫米地英人博士から指導を受け、青山龍マスターコーチからコーチングの実践を学び、世界へコーチングを広げる活動を実施中 あなたのゴール達成に向けて強力にサポートします。

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