今のあなたを動かしてるのは、どっち?
「評価が下がるのが怖いから、やらなきゃ」
「怒られたくないから、やらなきゃ」
「おもしろそうだから、やってみたい」
「こうなれたらうれしいから、やりたい」
同じ仕事をしていても、心の中で動いている理由は人によってちがう。
じつは、心の中で動いてる”エンジン”が違うだけで、疲れ方も伸び方も変わってくるのかもしれない。
「やらなきゃ」と「やりたい」は、何がちがう?
わたしたちが毎日動いている理由は、大きく2つに分けられる。
ひとつは、「やらなきゃ」。
評価が下がるのが怖い。期待を裏切れない。まわりに迷惑をかけたくない。
そんな気持ちから始まる動機だ。
もうひとつは、「やりたい」。
おもしろそう。役に立ちたい。こうなれたらうれしい。
心の内側から、ふっと湧いてくる動機だ。
どっちも、わたしたちを動かしてくれる。
でも、長く続けたときに残るものが、まるで違う。
同じ時間でも、消耗の仕方がまるで違う
ふしぎなものだ。
同じくらい働いたはずなのに、ぐったり疲れる日もあれば、なぜか元気が残ってる日もある。
忙しくても満たされる日もあれば、ヒマなのにやけにしんどい日もある。
その違いは、やった量じゃなくて、そのとき自分を動かしていた気持ちの種類から生まれている。
「やらなきゃ」は、ひとつひとつの行動に小さな引っかかりを生む。
心のどこかで「ほんとはやりたくない」とつぶやきながら動くから、エネルギーが余分にこぼれていく。
「やりたい」で動いているときは、ちがう。
「これ、もう少し工夫したらどうなるかな」「次はもっとうまくやれそう」──
そんな小さなワクワクが、自然と次の行動を引き寄せる。
頑張っているはずなのに、やればやるほど元気になっていくこともある。
エネルギーは、根性でしぼり出すものじゃなくて、好きなことから自然に湧いてくるものなんだ。
「やりたい」は、大きな声では話しかけてこない
「でも、いまの仕事の中に、やりたいことなんてないかも」
そう感じる日もあるかもしれない。
それは自然な気持ちだ。
ただ、「やりたい」は、大きな声では話しかけてこない。
たいていは、ふっと一瞬、心の中をよぎるだけ。
「あ、この仕事、好きかも」
「あの人と話すと楽しいな」
「もう少し、やってみたいな」
全部をいっぺんに好きになる必要はない。
その小さなかけらに気づいて、ていねいに拾っていくだけで、
心のエンジンは、少しずつ「やりたい」のほうへ傾いていく。
心が動いた瞬間を、メモしてみる
その小さな声を、忙しさの中で見のがさないこと。
聞こえたら、そっとメモしておくくらいでちょうどいい。
同じ業務の中にも、ふと「これはちょっとおもしろい」と感じた瞬間や、
誰かに「ありがとう」と言われて、ほんのり胸があたたかくなった場面が、きっとあったはず。
それが、「やりたい」のかけらだ。
その積み重ねが、疲れる毎日と、伸びる毎日の分かれ道になっていく。
エンジンは、少しずつ切り替えていける
エンジンを切り替えるのに、特別なことはいらない。
ただ、自分の中の「やりたい」のかけらを見つけて、ひとつずつそっと拾っていくこと。
それだけで、明日からの一日は、少しだけ軽くなっていく。
きょうから、ほんの少しだけ。
自分に聞いてみてほしい。
「今の自分を動かしているのは、『やらなきゃ』かな、『やりたい』かな」
「最近、心が『いいな』と動いた瞬間は、いつだった?」
答えはあいまいでかまわない。
心が動くほうへ、少しずつ。
エンジンは、いまからも切り替えていけるんだから。
