あの方が良かったかな?

ゴールに向かって進む過程で、課題や困難に直面するのは避けられません。しかし、それを克服して前進するためには、自分の思考や感情をどのように整理するかが重要です。

ゴールに向かう途中で、「この選択は正しかったのか?」や「あちらの方が良かったのでは?」といった迷いに陥ることがあります。これは、自分が持っているものに目を向けず、持っていないものばかりが気になる、「隣の芝生は青く見える」状態です。

こうした感情は、選択肢の多さやゴール達成へのプレッシャーから生まれ、誰もが経験するものです。しかし、この状態に長く留まると、前進するためのエネルギーを奪われてしまいます。

まず覚えておくべきは、「別の選択をしたあなた」は存在しないということです。過去の選択を悔やむのではなく、今ここにいる自分に集中することが大切です。

ラベリングとは、自分の思考や感情を分類し、整理する手法です。この方法を使うことで、迷いや雑念を客観的に扱い、ゴールに向けた行動に集中できます。具体的な方法は以下の通りです。

ラベリングの具体的なステップ

  1. 目標に関係のあることを「T」と分類
    「T」は「True(真)」を意味します。目標達成に直結する行動や思考は「T」とラベリングします。
  2. 目標に関係のないことを「N」と分類
    「N」は「Nil(無)」を意味します。目標に全く関係のない事柄に対して使用します。
  3. 余計な雑念や感情を「D」と分類
    「D」は「Delusion(雑念)」を意味します。迷いや不安、過去の選択を悔やむ感情などがこれに該当します。

ラベリングの素晴らしい点は、分類の「正確さ」自体は重要ではないことです。大切なのは、思考や感情に名前を付けることで客観的に向き合うプロセスそのものです。

ラベリングを行うことで、出来事を目標の観点から評価する習慣が身につきます。これにより、視点が広がり、物事を大局的に捉えられるようになります。

「ラベリング」というシンプルな方法を取り入れるだけで、迷いや雑念に囚われず、ゴールに向かって進むことができます。現状の外にゴールを設定しているあなたにとって、この方法は特に効果的です。

ゴールに向かう道のりには、迷いや困難がつきものです。しかし、それをどう乗り越えるかは、あなた自身の思考次第です。今回紹介した「ラベリング」は、迷いや困難を乗り越えるための強力なツールとなります。ぜひ日常に取り入れ、より高いゴール達成を目指してください。

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この記事を書いた人

苫米地式コーチング認定コーチ/苫米地式コーチング認定教育コーチ/TICEコーチ/PX2ファシリテーター。 苫米地英人博士から指導を受け、青山龍マスターコーチからコーチングの実践を学び、世界へコーチングを広げる活動を実施中 あなたのゴール達成に向けて強力にサポートします。

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