抽象度を上げるWant to思考で自分軸確立

「本当にやりたいこと(Want to)を実行できているか」と自問する瞬間があります。
日々の行動が自然に「やりたい」という気持ちから始まる状態、これが「Want to 100%」です。
しかし、現実では「やりたいか」よりも「できるかどうか」で判断し、気づけば過去の経験や他人の基準に縛られてしまうことが多いです。

まず重要なのは、判断基準を「できる/できない」から「やりたい/やりたくない」に切り替えることです。
多くの人は、時間やお金、スキルといった現状の資源の範囲内で選択肢を考えますが、これでは制約が先に立ってしまいます。
まず「自分は何をしたいのか」を問い、その後で手段を考えるべきです。
例えば、英語を教える副業に興味があるのに「資格がないから無理」と決めつけるのではなく、「英語を通じて誰にどんな変化を起こしたいのか」を考え、そのビジョンに合わせて無料講座を受けたり、SNSで発信したりする具体的な行動を組み立てていく。
やりたいことを先に据えると、方法はいくらでも見つかることに気づきます。

ここで役立つのが「抽象度を上げる」という視点です。
これは、目先のタスクや他人の評価から一歩引き、より高い視点で自分の行動の意味や価値を問い直すことです。
毎日の残業を「忙しいから仕方ない」で終わらせず、「自分は何のためにこの仕事をしているのか」「この働き方は5年後の理想の自分と一致しているのか」と問う。
視点が高まるほど、選択肢が増え、コントロール感が戻ってきます。

主体性を取り戻すには、「コントロールしてみる」ではなく「コントロールすると決める」ことが重要です。
「できたらやる」では曖昧さが残り、結局後回しになりがちです。運動習慣を身につけたいなら、「時間があればジムへ」ではなく「出勤前の30分をウォーキングに使う」と決めてスケジュールに組み込む。
行動を日常の前提にしてしまえば、実行率は格段に上がります。

未来の描き方も同様です。
過去に縛られた現在から未来を延長するのではなく、「こうありたい」という未来像を思い切り描き、その視点から現在の行動を選び直す。
海外で暮らす自分をリアルに思い描ければ、英語学習も転職準備も、単なる「やらねばならない作業」ではなく「未来の自分と今をつなぐ行為」へと意味が変わります。

この瞬間に頼りになるのは、ワクワク感です。
「自分で選んでいい」と心から理解したとき、胸が高鳴るものです。
ワクワク感は単なる気分ではなく、脳が「ここにエネルギーを注ぐべきだ」と教えてくれるセンサーのようなものです。
もし心が動かないなら、そのゴールが他人からのものでないか、自分の言葉で言い直してみましょう。
日常の中で小さなワクワクを見つける練習が役立ちます。
通勤路を変えて新しいカフェを見つけたり、未読のジャンルの本を手に取ったりすることです。
こうした小さな試みが積み重なると、大きな方向転換のヒントになります。

最終的に、「Want to 100%で生きる」とは、他人や過去の基準から解放され、自分で未来を選び直すことの連続です。
やりたいことを先に決め、視点を広げて自分の物語を俯瞰し、必要な行動を具体化して日常に組み込み、定期的に視点を見直してズレを修正する。
このサイクルを続けることで、行動は「努力」から「自然」へと変わっていきます。
ワクワクを大切にしながら、未来を“選ぶ”自分であり続けてください。

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この記事を書いた人

苫米地式コーチング認定コーチ/苫米地式コーチング認定教育コーチ/TICEコーチ/PX2ファシリテーター。 苫米地英人博士から指導を受け、青山龍ヘッドマスターコーチからコーチングの実践を学び、世界へコーチングを広げる活動を実施中。あなたのゴール達成に向けて強力にサポートします。

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