「人は、見ている方向に進む」という言葉は、自転車に乗る際の体重移動の原理と似ています。
ハンドルを切るだけではなく、進みたい方向を見つめることで自然と体重がそちらに移り、スムーズにカーブを曲がれるのです。
人生や仕事も同様で、目指す先にゴールがあり、そこに向かって行動が導かれます。
例えば、週末に仲間と峠道をサイクリングする際、「ただ登る」だけでは途中で疲れてしまうかもしれません。
しかし、「頂上の温泉宿でリラックスする」という具体的なイメージを持つと、険しい坂道も乗り越えやすくなります。
実際、体重移動やペダルの踏み込みを意識しながら頂上を見据えることで、無意識にバランスを保ち、効率的に登ることができます。
では、ゴールがなければどうなるでしょうか。
毎日が単なる「ルーチン作業」の繰り返しとなり、肉体的にも精神的にも最低限の生命維持がゴールになってしまいます。
例えば、健康維持のために週に1回軽いストレッチをするのと、「来年の春のマラソン大会で完走する」ことを目指してトレーニングを行うのでは、達成感やモチベーションの高さがまったく異なります。
ゴールがなければ、成長や充実感を味わう機会を逃してしまうのです。
他人から与えられたゴールは、自分の本心とずれていることがあります。
自分で選んだゴールは、自分の価値観や興味に合致しているため、行動へのエネルギーが持続しやすくなります。
企業のプロジェクトでも、メンバーが「なぜこのゴールを達成したいのか」を共有し、自分事として捉えることで、主体的なアイデアや工夫が生まれ、結果的にチーム全体のパフォーマンスが向上します。
あなたは今、どこを見つめていますか?
小さくても構いません。
まずは「1年後、自分はどんな姿でありたいか」をノートに書き出してみましょう。
その視線を向ける先が「ゴール」となり、無意識にそちらに向かって進み始めることができます。
あなたのゴールは何ですか?
それを見失わずに、今日から歩みを進めてみてください。