セルフトークを制御できるようになったら、次に進むべきは「ゴール側のイメージを鮮明にする」ことです。
これは単なる夢想ではなく、ゴール達成後の自分を具体的に描くことを意味します。
想像の中で、あなたはすでにゴールを達成しています。
そのとき、どこにいて、誰と一緒にいて、何をしているでしょうか?
例えば、資格試験に合格した自分が、合格証を手に家族や友人と笑顔で写真を撮っている姿や、新しいビジネスを成功させ、オフィスで仲間と乾杯している瞬間を思い浮かべてください。
こうしたシーンをできるだけ鮮明にイメージします。
ただし、注意が必要です。
あまりにリアルに想像しすぎると、脳が「すでに達成した」と錯覚し、行動意欲が低下することがあります。
これは「擬似達成感」と呼ばれる心理現象に似ています。
達成感は行動の報酬ですが、想像だけでそれを得てしまうと、実際の行動に移る意欲が失われてしまうのです。
そこで重要なのが、「ゴールから逆算した現在の理想的な状態」をコンフォートゾーンにすることです。
コンフォートゾーンとは、自分が安心して行動できる領域のことを指し、物理的な場所だけでなく、状況や精神的な状態も含まれます。
例えば、フルマラソン完走をゴールにした場合、今のコンフォートゾーンは5kmランかもしれませ。
しかし、ゴールから逆算すると、週3回の10km練習や栄養管理が当たり前になっている状態が「ゴール側のコンフォートゾーン」です。
現状とゴール側のコンフォートゾーンの間にある差を、脳は「解決すべき課題」として認識します。
この差があるからこそ、人は自然とエネルギーを生み出し、行動を起こすのです。
例えば、英語を流暢に話す自分をゴールに設定すると、現状とのギャップが「毎日の英会話練習をしよう」という行動の原動力になります。
ゴールを鮮明に描くことは、夢を現実に近づける強力な方法です。
ただし、想像のしすぎで満足してしまわないように、必ず「ゴールから逆算した今の自分」を意識し、その状態をコンフォートゾーンとして設定しましょう。
現状との差が、あなたを前に進ませるエネルギーになります。