人生のバランスホイールで未来を描く

どんなゴールを心に抱いていますか?
それは日常の延長線上にある「仕事」や「お金」に関するものでしょうか。
それとも、もっと広い視野で未来を見据えたものですか?

人生は一方向に流れるものではありません。
特定の分野に集中しすぎると、他の大切なものを見失うことがあります。
だからこそ、ゴールを設定する際には「全体のバランス」を考慮することが重要です。

「バランスホイール」という考え方があります。
これは、人生を「仕事」「健康」「家族」「人間関係」「趣味」「学び」などの異なる側面から捉える方法です。

どの側面が大きくても小さくても構いませんが、ひとつだけを極端に重視すると、他の側面が衰えてしまいます。
その結果、人生という車輪はスムーズに進まなくなります。

普段意識していない領域にも目を向けてみましょう。
例えば「老後」。まだ遠い未来のことのように思えても、どんな未来を描くかによって、今の選択が変わってきます。

「老後は穏やかに暮らしたい」と願うだけでは、未来は漠然としたものに過ぎません。
しかし、「どこに住み、誰と語り、どんな日常を送るのか」と具体的に想像することで、その未来は明確な形を持ち、「未来の記憶」となります。

未来の記憶は、まだ訪れていない時間でありながら、私たちを動かす力を持っています。
過去が現在を作るのではなく、未来が現在を形作るのです。
ゴールを描くことは、つまり「まだ来ない未来に今を導かせること」です。

時には、相反するゴールを同時に抱えることもあります。
「静かな暮らしを望みながら、世界を飛び回りたい」と思うかもしれません。
「家族と過ごしたい」と願いながら、「自分の時間も欲しい」と思うかもしれません。

矛盾は欠点ではなく、人間の豊かさを示すものです。
異なるゴールが調和し、新しい未来を生み出すことがあります。

ゴールは「現状の外側」に描かれるものです。
それは手が届きそうで届かない場所にあり、思い浮かべるだけで心が躍るものです。
そのとき、私たちは「可能かどうか」ではなく、「やりたいかどうか」という問いに導かれます。

人生の物語の主役は、常にあなた自身です。
ゴールは誰かに与えられるものではなく、自らが描き、選び取るものです。

ワクワクする未来を思い描き、その未来を「今」の自分に宿してください。
そうすれば、過去に縛られた現在は解き放たれ、未来に導かれる現在が現れます。

そして、日々のあなたは、理想のあなたへと少しずつ進化していくのです。

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この記事を書いた人

苫米地式コーチング認定コーチ/苫米地式コーチング認定教育コーチ/TICEコーチ/PX2ファシリテーター。 苫米地英人博士から指導を受け、青山龍ヘッドマスターコーチからコーチングの実践を学び、世界へコーチングを広げる活動を実施中。あなたのゴール達成に向けて強力にサポートします。

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