「周りと比べて、自分だけ遅れている気がする」
「もっとできるはずなのに、いつも足りない」
「成果は出しているはずなのに、達成感がない」
もしあなたがそう感じているなら、それは能力がないからではありません。
実は、比較する”相手”を間違えているだけかもしれないのです。
今日は、比較の矛先を変えて、自分らしく前に進む方法についてお伝えします。
本当に厄介なのは「想像上の自分」との比較
比較の相手は、他人だけではありません。
むしろ、いちばん厄介なのは、想像上の自分と比べてしまうことです。
「あの時ああしていれば、今頃もっと上手くいっていたはず」
「本当なら、自分はこうなっていたはず」
そんな”もしも”の世界で作られた自分。
つまり、妄想の自分です。
なぜか妄想の自分は、いつも「今より良い自分」になっています。
だから比較した瞬間に、現実の自分が負けるようにできているのです。
これは、あなたのせいではありません。
人の脳は、過去を都合よく編集して「別の未来」を簡単に作ってしまう性質があります。
仮想の自分と戦うと、エフィカシーが下がっていく
存在しない「仮想の自分」と比べ続けると、じわじわと自信が削れていきます。
コーチングの言葉を使うなら、エフィカシー(「自分にはゴールが達成できる」という自己評価)が下がっていく状態です。
ここで大切なのは、能力が本当に下がったわけではない、ということ。
評価の物差しが「現実には存在しない理想の自分」になってしまうから、どれだけ頑張っても”足りない”という判定になりやすいのです。
- 仕事で成果は出しているのに、「もっとできたはず」と感じる
- 予定通り進めただけなのに、「遅れている気がする」と焦る
- 周りに褒められても、「たまたま」と受け取ってしまう
この状態が続くと、行動量が落ちたり、挑戦を避けたり、「どうせ自分なんて」というセルフトークが増えていきます。
どうせ比較するなら「未来の自分」と比べよう
では、比較そのものをやめるべきなのか。
そうではありません。
そこで、比較の相手を変えましょう。
どうせ比較するなら、あなた自身の未来と比較してください。
ここでいう未来は、「過去の分岐で成功していたはずの自分」ではありません。
あなたがこれから選び取る、現状の外側にある未来です。
たとえば、今は影響力がなくても、「世界中の子どもたちに教育の機会を届け、貧困の連鎖を断ち切る活動のリーダーになっている自分」を思い描いてみる。
つまり、あなたが”これから”作る未来と比較するのです。
ゴールの設定に集中すると、比較の矛先が変わる
未来と比較するために必要なのは、ゴール設定です。
ゴールがないと、人はどうしても「他人の物差し」や「過去の後悔」に引っ張られます。
でもゴールが明確になると、視点が変わります。
- 「私はどんな状態を実現したいのか」
- 「そのために今週できることは何か」
- 「昨日の自分より、何が一歩前に進んだか」
こういう問いが自然に出てきます。
大事なのは、完璧なゴールでなくてもいいということ。
最初はぼんやりしていても、行動していくうちに輪郭が出てきます。
あなたの「比較」は、未来に向けることで力に変わる
今日から、ほんの少しだけ。
自分に問いかけてみてください。
「あなたが本当に実現したい未来は、どんなものですか?」
「その未来の自分から見て、今日は何ができますか?」
答えは一つでなくて構いません。最初は曖昧でも構いません。
大切なのは、あなたの内側が「それだ」と反応する方向を、丁寧に選び続けることです。
存在しない仮想の自分ではなく、あなたがこれから育てていく未来へ。
あなたには、比較の矛先を変えて前に進む力が、すでにあるのです。
