「毎日頑張っているのに、どこに向かっているか分からない」
「やりたいことがあるはずなのに、言葉にできない」
「このままでいいのかな、と感じる瞬間がある」
もしあなたがそう感じているなら、それは意志が弱いからではありません。
実は、“見ている方向”が決まっていないだけかもしれないのです。
今日は、人生の方向を決めるための「ゴール」についてお伝えします。
人は、見ている方向に進む
シンプルで大事な原則があります。
人は、見ている方向に進む。
歩くとき、私たちは正面を見て進みます。後ろ向きのまま、まっすぐ遠くへ歩き続けるのは難しいですよね。
人生も同じで、意識が向いている先に、行動も選択も引っ張られていきます。
方向が決まっていないと、現状維持が起きる
方向を自分で決めないと、多くの場合、私たちは”今のまま”を続けます。
なぜなら、人にはホメオスタシス(現状を保とうとする力)があるからです。
ホメオスタシスとは、たとえば体温を一定に保つように、心や行動も「いつもの状態」に戻そうとする仕組みです。
新しいことを始めようとすると、
- 急に面倒に感じる
- 忙しい理由が増える
- 「失敗したらどうしよう」が大きくなる
こんな反応が出ることがあります。これは意志が弱いからではなく、マインド(心と身体)が”元に戻そう”としている自然な働きです。
だからこそ、方向がない状態で過ごすと、知らないうちにこうなります。
現状維持 → 変化しない → さらに現状維持が強くなる
望んでいないのに、気づいたら数か月、数年が同じ感じで過ぎてしまう。それが怖いところです。
ゴールは”見る方向”そのもの
ここでいう「ゴール」は、単なる目標数字や予定表の話ではありません。
もっと根っこの部分、あなたがどこを見て生きるかという”視点”のことです。
見ている方向が定まると、人は自然とその方向に合う選択をし始めます。
逆に言えば、見ている方向がなければ、選択が増えるほど迷います。
たとえば、「健康になりたい」だけだと、何をすればいいか迷います。
でも「地域の人々がいつでも健康相談できる場を作り、予防医療を広めている自分」と決まると、今日の行動が具体化します。
ゴールは、あなたの行動を縛るものではなく、行動を”選びやすくする”ためのコンパスになります。
見ている方向が変わると、毎日の行動が変わる
例1:仕事のモヤモヤ
「今の仕事、なんとなく違う気がする」
この状態は、”違う”までは分かっていても、“どうしたいか”が決まっていないことが多いです。
もしゴールが「教育格差をなくし、どんな環境の子どもも学ぶ喜びを得られる社会をつくる」と定まったら、同じ職場にいても、
- 教える機会を増やす動き方
- 説明資料を整える習慣
- 学び直しのテーマ選び
が自然に変わります。方向が決まると、目の前の出来事の見え方が変わるんです。
例2:家族との時間
「家族ともっといい時間を過ごしたい」
これも素敵ですが、抽象的だと後回しになりがちです。
たとえば「家族全員が心から笑い合える時間を大切にし、その文化を次世代に伝えていく」と決めると、カレンダーに入れ、予定の組み方が変わり、スマホの触り方さえ変わります。
見ている方向が、生活の優先順位を決めるからです。
ホメオスタシスを味方につける
ホメオスタシスは、敵ではありません。
むしろ、味方につければ最強です。
ポイントは、頑張ってねじ伏せるのではなく、マインド(心と身体)の使い方が「こっちが普通だ」と感じる状態を作ること。
- ゴールを毎日30秒だけ思い出す(朝のコーヒーとセット、など)
- ゴールに近い環境を少しだけ増やす(情報・人・場所)
- 小さな行動を”当たり前”にする(5分の散歩、1ページ読む、など)
こうして「新しい方向」を日常に混ぜていくと、ホメオスタシスはその方向を守る側に回ります。
つまり、現状維持が”ゴール維持”に変わるんです。
あなたの人生は「ゴール」で変わる
今日から、ほんの少しだけ。
自分に問いかけてみてください。
「本当は、どんな方向に進みたいですか?」
「もし何の制約もなかったら、どんな未来を望みますか?」
答えは一つでなくて構いません。最初は曖昧でも構いません。
大切なのは、あなたの内側が「それだ」と反応する方向を、丁寧に選び続けることです。
他人のゴールではなく、世間の正解でもなく、あなた自身のゴールを設定すること。
あなたには、自分で方向を選んでいける力が、すでにあるのです。
