「毎日忙しくて、将来のことを考える余裕がない」
「ゴールを設定しようとしても、何から始めればいいか分からない」
「やりたいことがあるはずなのに、言葉にできない」
もしあなたがそう感じているなら、それは意志が弱いからではありません。
実は、未来を考えるための時間が足りていないだけかもしれないのです。
今日は、ゴール設定の前にやるべきこと——「未来志向になる時間を確保する」ことについてお伝えします。
なぜ「選ぶ」ことに疲れてしまうのか
何かを始めようとするとき、私たちは思っている以上に「選ぶこと」が増えます。いつ始めるか、どこでやるか、どんなやり方で進めるか。こうした選択は小さく見えて、実は脳のエネルギーをじわじわ消費します。
勢いだけで動こうとすると、途中で疲れてしまう。「やるつもりだったのに進んでいない」という感覚に陥る。その正体は、落ち着いて考える時間がないまま、選択を重ねてしまっていることにあります。
忙しい日々の中で、その時間は自然には生まれません。だからこそ、最初にやるべきことはシンプルです。
“未来志向になる時間を確保する”と決めること。
これが、ゴール設定の土台になります。
未来志向の時間がもたらすもの
未来志向の時間とは、目の前のタスクから少し距離を取って、「これからの自分」に意識を向けるための時間です。
締め切り、家事、連絡の返信——”いま目の前にあること”だけで一日が埋まると、視野は短期になります。一方で、未来に目を向ける時間があると:
- 「本当はどうしたいんだっけ?」を思い出しやすくなる
- 目先の不安より、望む方向がはっきりしてくる
- 小さな行動が”点”ではなく”線”でつながり始める
未来志向の時間とは、言い換えれば「人生のハンドルを握り直す時間」でもあります。
場所を選ぶ——エフィカシーを高める環境
もしゴール設定をするなら、できれば自分のエフィカシー(「自分にはゴールが達成できる」という自己評価)が上がりやすい場所を選ぶのがおすすめです。
たとえばホテルのラウンジのように、落ち着いていて余計な情報が少なく、少し背筋が伸びる空間は、自然と「未来の自分」に意識が向きやすくなります。
ただ、いつもそんな場所に行けるとは限りません。公園でも、散歩でも十分です。身体がゆるみ、呼吸が深くなり、頭の中のノイズが減る。ベンチに座って空を見上げるだけでも、気持ちは少し未来に開いていきます。
大切なのは、「完璧な場所」にこだわりすぎないこと。未来が入ってくる余白が生まれる状態をつくれれば、場所や形式はそこまで重要ではありません。
まずは「時間を確保する」と決める
最初の一歩は、ゴールを決めることではありません。未来志向になる時間を確保すると決めることです。
- 朝の10分だけスマホを見ない時間をつくる
- 昼休みに外を少し歩く
- 週末の30分だけカフェや公園へ行く
- 夜に湯船に浸かって、何もしない時間をつくる
こうした小さな確保が、未来志向の回路を開きます。
誤解しないでほしいのですが、時間を確保したからといって、必ずゴール設定をしなければいけないわけではありません。むしろ最初は、ただリラックスするだけでOKです。
気持ちが静かになり、呼吸が深くなり、いまの自分を責める声が減っていく。この状態こそが、未来志向の入り口になります。
焦って答えを出そうとすると、結局「いまの延長線の未来」しか思いつきません。だからこそ、まずは心と身体をゆるめて、未来が入ってくるスペースを作ることが大切です。
あなたの「未来」は、余白から見えてくる
今日から、ほんの少しだけ。
自分に問いかけてみてください。
「いま、未来を考える時間はありますか?」
「本当は、どんな自分になりたいですか?」
答えは一つでなくて構いません。最初は曖昧でも構いません。
大切なのは、あなたの内側が「それだ」と反応する方向を、丁寧に選び続けることです。
未来志向になる時間は、派手な行動ではありません。でも、ここが整ってくると、ゴール設定は「頑張ってひねり出すもの」ではなく、少しずつ自然に見えてくるものになります。
あなたが未来志向になる時間を持てた瞬間、もうすでに一歩進んでいます。
あなたには、自分の未来を切り開いていく力が、すでにあるのです。
