時間の流れを味方にする習慣

時間は常に未来から過去へと流れ続けています。
私たちが今体験している「現在」も、瞬く間に過去の一部となります。
例えば、コーヒーを一口飲んで目を閉じたその瞬間は、すでに取り戻せない過去になっているのです。
この性質を理解すると、過去に縛られる必要がないことが自然にわかります。

過去は変えられない事実の集積です。
先日の失敗や後悔をいくら振り返っても、時間を巻き戻すことはできません。
むしろ、過去に執着することで、新しい挑戦を避けてしまうことがあります。
例えば、仕事での小さな失敗を引きずるあまり、新しいプロジェクトに対する意欲を失ってしまうことは誰にでもあるでしょう。
過去を反省材料として活かしつつ、そこに固執せず、次に何を選ぶかに意識を向けることが重要です。

時間の流れを実感するためには、「現在から過去へ」と意識する訓練が効果的です。
自転車に乗っているときに、景色が後方へ流れていく様子を想像してみてください。
目の前の風景が徐々に遠ざかる感覚が、「今」という瞬間が過ぎ去っていく様子と重なります。
この感覚をつかんだら、「未来が時間を経て現在になり、その後過去になる」とイメージします。
朝起きてからの一連の動作を「明日の朝→今の朝→昨日の朝」と意識でたどる練習をすると、時間の連続性をより鮮明に感じられるようになります。

時間の流れを理解したら、自分が望む未来を選び取りましょう。
選択は完全に自由です。
例えば、半年後にフルマラソンを完走したいなら、今から週3回のランニング計画を立てます。
1年後に新しいキャリアをスタートしたいなら、必要な資格取得やスキル学習のスケジュールを組みます。
大切なのは、現状の延長線上ではなく、自分が本当に実現したい未来をゴールとして描くことです。
そのゴールをもとに日々の行動を積み重ねることで、理想の未来へと確実に近づいていけます。

過去は私たちから遠ざかっていきますが、未来は私たちの選択を待っています。
時間の流れをリアルにイメージすることで、過去に縛られることなく、自由に未来を選ぶ実感が得られるはずです。
あなた自身が描いた理想の未来をゴールに据え、毎日の小さな一歩を大切に積み重ねることで、充実した人生を手に入れてください。

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この記事を書いた人

苫米地式コーチング認定コーチ/苫米地式コーチング認定教育コーチ/TICEコーチ/PX2ファシリテーター。 苫米地英人博士から指導を受け、青山龍ヘッドマスターコーチからコーチングの実践を学び、世界へコーチングを広げる活動を実施中。あなたのゴール達成に向けて強力にサポートします。

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