ゴールを描けば人生が動き出す

人生を自分らしく設計し、望む未来を手に入れるためには、現状に甘んじるのではなく、目指すべき場所を明確に設定することが重要です。
ゴールを設定することは、進むべき方向を示すコンパスのような役割を果たします。

ゴールがなければ、私たちは昨日と同じ行動を繰り返しがちです。

人間の脳には「網様体賦活系(RAS)」という情報を選別する機能があり、膨大な情報の中から重要だと判断したものだけを取り込みます。
たとえば、新しい車を買おうと考え始めると、同じ車種を街でよく見かけるようになるのは、このRASの働きによるものです。
ゴールへの意識が高まり、未来のイメージを鮮明に描けるほど、関連する情報やチャンスを自然とキャッチしやすくなり、臨場感のあるビジョンが現実を動かすエンジンとなります。

ゴール側の臨場感を高めるために、脳に“記憶”させるイメージトレーニングを行いましょう。
まず、達成後のシーンを具体的に描きます。
海辺や会議室、あるいはゴールテープを切る瞬間など、場所を明確にイメージしてください。
次に、家族や仲間、上司やコーチなど、共に喜びを分かち合う相手を思い浮かべ、その表情や声を感じ取ります。
そして、自分がゴールにたどり着いてメダルを首にかける、握手を交わすといった動作や、歓声や風の匂い、達成感に胸が高鳴る心拍の感覚まで、五感をフル活用して細部を味わってください。

どんなに精巧に作った「未来の記憶」も、時間が経つと薄れてしまいます。
そこで、朝起きた直後や昼休み、寝る前など、一日に数回は意識的にイメージを呼び起こす習慣をつくりましょう。
スマホのリマインダーで通知を設定したり、デスクや冷蔵庫にキーワードを書いた付箋を貼っておくだけでも構いません。
これらのちょっとした工夫が、無意識のうちに未来イメージを強化し、行動の原動力となります。

ゴール設定は、望む未来を手に入れるための第一歩です。
しかし、ただゴールを設定するだけでは終わりません。
脳のフィルタリング機能を活用し、高い臨場感を伴う「未来の記憶」を繰り返し思い返すことで、ゴールは確実に現実へと近づきます。
今日からあなたの頭の中で、映画のワンシーンのように未来を描き、そのイメージを日常の中で何度も味わってみましょう。
それが、未来への大きな飛躍へとつながります。

よかったらシェアしてください!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

苫米地式コーチング認定コーチ/苫米地式コーチング認定教育コーチ/TICEコーチ/PX2ファシリテーター。 苫米地英人博士から指導を受け、青山龍ヘッドマスターコーチからコーチングの実践を学び、世界へコーチングを広げる活動を実施中。あなたのゴール達成に向けて強力にサポートします。

目次