——ゴールを守り、ドリームサポーターを増やすコミュニケーションのコツ
「新しいことを始めようとすると、なぜか周りから水を差される」
「やめたほうがいい、と言われて気持ちが揺らいでしまう」
「応援してほしい人ほど、反対してくる気がする」
もしあなたがそう感じているなら、それは周りに恵まれていないからではありません。
実は、伝え方と捉え方を変えるだけで、状況は大きく変わるかもしれないのです。
今日は、新しい挑戦を止めようとする「ドリームキラー」への対処法についてお伝えします。
ドリームキラーは、あなたを邪魔したいわけではない
コーチングの世界では、あなたの挑戦を止めようとする人をドリームキラーと呼ぶことがあります。
ただし大事なのは、ドリームキラーは「敵」ではない、という視点です。
多くの場合、本人なりにあなたを心配していることがほとんどです。
典型的なのが、この言葉です。
「あなたのためだから」
親、パートナー、同僚、先輩……あなたに近い人ほど、こうした言い方をしやすい。
では、なぜ止めようとするのか。
理由はシンプルで、彼らはあなたの未来を、あなたの”過去のデータ”から予測しているからです。
周りは「過去」を根拠に未来を語る
人は基本的に、安心できる判断基準を使います。
その一番わかりやすい材料が「過去の実績」や「これまでの延長線」です。
たとえばあなたが、
- 世界中の子どもたちに教育を届ける活動を始めたい
- 環境問題を解決するビジネスを立ち上げたい
- 地域の医療格差をなくすプロジェクトに挑戦したい
と言ったとき、相手の頭にはこういう計算が走ります。
「今までやってこなかった → きっと難しい」
「忙しそう → 続かないかも」
「失敗したら大変 → やめたほうが安全」
これは意地悪ではなく、安全運転の思考です。
ただし、この安全運転は、あなたのゴールにとってはブレーキになります。
対策①:ゴールは、むやみに話さない
ここで重要なのは、「ゴールを誰に話すか」です。
結論から言うと、あなたの人生の本当のゴールは、基本的に他の人に話さないのが安全です。
なぜなら、近い人ほど「守ろう」として止めてくる確率が上がるからです。
ゴールを話して良い相手は、原則としてあなたのコーチだけ。
コーチは、過去ではなく未来を基準にあなたを見て、ゴール実現をサポートする立場だからです。
あなたを大切に思うほど、相手はドリームキラーになりやすい。
これは、ちょっと切ないけれど現実です。
対策②:すでに話してしまった場合は「包摂」で解決する
「もう話しちゃったよ……」
こういうケースもありますよね。
その場合の解決策は、相手を黙らせることでも、論破することでもありません。
おすすめは、ゴールを”包み込む”方向に進むことです。
相手が止めるのは、「相手にもゴールがある」からです。
たとえば親なら「あなたに安定していてほしい」
パートナーなら「家族の生活を守りたい」
上司なら「職場の責任や成果を落としたくない」
あなたと相手のゴールが衝突しているように見えて、実はゴールの階層が揃っていないだけ、ということがよくあります。
ここで使うのが、抽象度を上げるという考え方です。
衝突を包摂に変える例
あなた:社会問題を解決するNPOを立ち上げたい
パートナー:「不安定になりそうで心配」
このままだと対立です。
でも抽象度を上げると、共通点が見えます。
- あなたのゴール:社会に貢献し、やりがいある人生を送りたい
- 相手のゴール:家計と家庭の安心を守りたい
ここから「包摂するゴール」を作れます。
「家族が安心できる形で、社会への挑戦を育てる」
そうすると会話は、
「やる/やらない」から
「どうやったら安心して進められるか」
に変わります。
あなたの「ゴール」は、対話で守り、育てられる
今日から、ほんの少しだけ。
自分に問いかけてみてください。
「相手は、本当は何を守ろうとしていますか?」
「その両方を満たす”上の目的”は作れませんか?」
答えは一つでなくて構いません。最初は曖昧でも構いません。
大切なのは、あなたの内側が「それだ」と反応する方向を、丁寧に選び続けることです。
ドリームキラーは、敵ではなく、対話で味方に変えられる存在です。
あなたには、ゴールを守りながら周りとつながっていける力が、すでにあるのです。
