「頑張っているのに、なかなか人生が変わらない」
「やりたいことがあるはずなのに、うまく言葉にできない」
「毎日同じことの繰り返しで、どこかモヤモヤしている」
もしあなたがそう感じているなら、それは努力が足りないからではありません。
実は、ゴールが設定されていないだけかもしれないのです。
今日は、コーチングの基本である「ゴール設定」が、なぜ日常の”見え方”そのものを変える力を持っているのかについてお伝えします。
車を買おうと決めた途端、同じ車がやたら目に入る理由
「次はこの車種にしよう」と決めた瞬間から、街で同じ車種ばかり目に入る。
信号待ちでも、駐車場でも、テレビCMでも、「こんなに走ってたっけ?」と思うほど見かけるようになる。
これ、よくある体験ですよね。
ここで大事なのは、世の中に急にその車が増えたわけではないということです。
増えたように感じたのは、自分の中で”重要度”が上がったから。
つまり、
- 先に「欲しい(=目的・ゴール)」が決まる
- そのあとで「情報」や「方法」が集まる
この順番で、私たちの認識と行動は動いています。
コーチングでよく言う「ゴールが先・方法は後」という考え方は、まさにこういうことです。
脳は”見たいもの”しか見ない
私たちは世界をそのまま見ているようで、実際にはそうではありません。
脳は、目や耳から入ってくる膨大な情報をすべて処理できないので、「重要だ」と判断したものだけを選んで認識しています。
分かりやすく言うと、
目の前の世界は、あなたの脳が「重要だ」と選んだ情報でできている
ということです。
車の例のように、「買う」と決めた途端にアンテナが立ち、必要な情報が次々と目に入る。
これは偶然ではなく、脳の情報処理の仕組みとして自然に起きています。
「昨日までの自分」が、今日の世界を決めている
では脳は、何を「重要」と判断するのでしょうか。
多くの場合、脳はこう判断します。
昨日までの自分が重要だと感じてきたものを、今日も重要だと判断する
つまり、今の自分が何も意識しないままでいると、脳は過去の基準で世界を編集し続けます。
その結果、目の前の現実は”昨日までの繰り返し”になりやすい。
「人生を変えたい」と思っているのに、なぜか同じパターンに戻ってしまう。
新しい挑戦をしたいのに、気づけば元の生活に戻っている。
それは意志が弱いからではなく、脳が過去の重要度に沿って世界を見せているから起きます。
マインドを変える最初の一手が「ゴール設定」
ここでいうマインドとは、気分や根性ではなく、心と身体の”使い方”のことです。
マインド(心と身体の使い方)が変わらない限り、脳は過去の「重要だった情報」ばかりを拾い、未来に必要な情報を見落としやすくなります。
だからこそ、コーチングでは最初にゴール設定を行います。
ゴールを決めることは、言い換えると、
- 「自分にとって何が重要か」を未来側から決め直すこと
- その結果、脳の注意・選択・行動の方向を変えること
です。
コンフォートゾーンの外にゴールを設定する理由
コンフォートゾーン(慣れた安心領域)とは、「いつもの自分でいられる範囲」です。
安心だけれど、大きな変化は起きにくい場所でもあります。
もしコンフォートゾーンの中にゴールを設定すると、脳は「いつもの延長」と判断しやすく、日々の行動はあまり変わりません。
だから、変化や成長を望むなら、現状の外側にゴールを設定する必要があります。
たとえば、今は人前で話すのが苦手でも、「全国の子どもたちに夢を持つ大切さを伝え、教育格差をなくすために講演活動をしている自分」を思い描いてみる。
“今の自分の当たり前”を超える方向に、ゴールを設定する。
それで脳のアンテナは変わり始めます。
あなたの「見える世界」は、ゴールで変わり始める
今日から、ほんの少しだけ。
まずは30秒、深呼吸をして、自分に問いかけてみてください。
「本当は、どんな未来を生きていたいですか?」
「もし何の制約もなかったら、何を実現したいですか?」
答えは一つでなくて構いません。最初は曖昧でも構いません。
大切なのは、あなたの内側が「それだ」と反応する方向を、丁寧に選び続けることです。
ゴールがないと、脳は過去の重要度に従って世界を見続けます。
逆に、ゴールを決めるだけで、世界の見え方が変わり始めます。
まずは「ゴール設定」から始めましょう。
あなたには、自分でゴールを選び、未来を切り拓いていける力が、すでにあるのです。
