見えない盲点を乗り越える思考法

私たちが日常的に「見ている」と感じる世界は、実際には過去の経験や記憶によって作り上げられたものです。
そのため、自分にとって重要だと判断した情報だけが意識に上り、その他は無意識に排除されます。
この心理的な盲点は「スコトーマ(認知の盲点)」と呼ばれます。

スコトーマは、目の網膜や脳の情報処理の仕組みによって生じます。
例えば、新しいスマートフォンケースを購入すると、街中で同じデザインのケースが目につくようになる現象もその一例です。
これは脳が「重要」と判断した情報にフィルターをかけ、それ以外を無視するために起こります。

スコトーマを放置すると、固定観念にとらわれて新しい視点やチャンスを見逃してしまいます。
ビジネスの場面では、過去の成功体験に固執するあまり、市場の変化に気づかず失敗することもあります。

現状を正確に認識するには、まず「圧倒的に大量の情報」が必要です。
例えば、料理の腕を上げたいなら、複数のレシピ本を読み、動画で手順を確認し、実際に繰り返し練習することで、見落としていたコツや調味料の使い方に気づけます。

学ぶ際には、自分の過去の記憶と比較しながら理解を深めます。
しかし、セルフトークで「同じだ」と感じた瞬間、脳は学びを止めてしまうので注意が必要です。
これが出たら「イエローカード」です。
新しい情報だと意識して、最後まで問い続けましょう。

最も大切なのは「実践」です。
小さな行動でも構いません。
例えば、毎朝の通勤で普段見過ごしている風景に意識を向け、新たな発見をノートに書き留めるだけでも、情報感度は格段に高まります。

あなた自身が心から望むゴールに向かって、楽しみながら大量の情報を取り入れ、小さな実践を積み重ねていきましょう。
スコトーマを取り除いた先には、新たな可能性と成長が待っています。

よかったらシェアしてください!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

苫米地式コーチング認定コーチ/苫米地式コーチング認定教育コーチ/TICEコーチ/PX2ファシリテーター。 苫米地英人博士から指導を受け、青山龍ヘッドマスターコーチからコーチングの実践を学び、世界へコーチングを広げる活動を実施中。あなたのゴール達成に向けて強力にサポートします。

目次