「あの選択は間違いだったのでは、と何度も思い返してしまう」
「別の道を選んでいたら、もっと上手くいっていたかもしれない」
「今さら考えても仕方ないのに、頭から離れない」
もしあなたがそう感じているなら、それは意志が弱いからではありません。
実は、人間の脳が”持っていないもの”に注意を向けやすいだけかもしれないのです。
今日は、ネガティブなセルフトークが出たときに使える「ラベリング」という技術についてお伝えします。
“違う選択をしたあなた”は、どこにも存在しない
過去はやり直せません。
そして、過去がもう一度やってくることもありません。
私たちが持っているのは、いつも「いま」と「これから」だけです。
それなのに、人はつい「持っているもの」ではなく「持っていないもの」に目が向きます。
いわゆる“隣の芝生は青い”状態ですね。
- SNSで、同年代の人の活躍が眩しく見えたとき
- 仕事で別案が採用され、「自分の案の方が…」と悔しさが残ったとき
- 家族との時間を優先した結果、「もっと仕事を詰めていたら…」と思ってしまったとき
- 何かを買ったあとに、別の商品が良く見えてきたとき
こういうとき、そこで、おすすめしたいのが「ラベリング」です。
ラベリング──考え・行動に”札”を貼る
ラベリングのやり方はとてもシンプルです。
あなたが考えたこと・行動したことに、ラベル(札)を貼る。 それだけです。
ラベルは次の3種類でOKです。
1) ゴールに関係があるなら → 「T」(True=真)
- 「まず状況を整理しよう」
- 「やれる範囲で一歩進めよう」
- 「必要な人に相談しよう」
2) ゴールに関係がないなら → 「N」(Nil=無)
- 「なんとなく動画をだらだら見続けてしまった」
- 「目的なくSNSを開いて時間が溶けた」
(※休息が必要な時もあります。ここでは”ゴールに向かう意思と関係があるか”の観点で、淡々と分類します。)
3) 余計な雑念や、いまの感情が強く出てきたら → 「D」(Delusion=雑念)
- 「あの方が良かった…」
- 「私には無理かも」
- 「どうせ評価されない」
- 「なんであの人だけ…」
ラベリングの”本当にすごい”ところ
ラベリングの素晴らしい点は、ここです。
「TかNかDか」――どれに分類されたかは、重要ではない。
重要なのは、ラベリング”した”ことそのものです。
ラベリングした瞬間に、あなたは出来事を「ゴール側」から見直し始めます。
つまり、視点が一段上がります。抽象度が上がります。
感情に飲み込まれているときは、視野が狭くなり、頭の中が”反省会”になりがちです。
でもラベリングは、その流れをスパッと切り替えてくれます。
「これはDだな」と気づけたら、それだけで十分です。
雑念を”雑念として扱えた”時点で、あなたは主導権を取り戻しています。
あなたの「次の一歩」は、ラベリングから始まる
今日から、ほんの少しだけ。
自分に問いかけてみてください。
「何か方法があるはずだ」
「で、次はどうする?」
答えは一つでなくて構いません。最初は曖昧でも構いません。
大切なのは、ラベリングを通じて「ゴール側」に視点を戻すことです。
ネガティブなセルフトークが出てしまうのは、人間の脳の性質です。
だからこそ、コントロール可能な方法を持っておくと強い。
ラベリングは、感情を消す技術ではなく、感情に乗っ取られない技術です。
あなたには、自分の視点をゴール側に戻し、次の一歩を踏み出せる力が、すでにあるのです。
