無意識を味方に!映像×感情でゴール達成

私たちは視線を向けた方向に自然と進んでいきます。
道を歩く際、前を見ていれば前進し、後ろを見なければ後退することはありません。
この単純な原理は、私たちの行動がどれほど視線に影響されるかを示しています。
例えば、外国でコーチングを広めるために「英語を流暢に話せるようになりたい」とゴールを設定すると、SNSやニュースで目にする英語のフレーズに自然と注意が向くようになります。
これは、脳が「英語学習」に関連する情報を優先的に処理するためです。

しかし、私たちの脳には「ホメオスタシス」と呼ばれる恒常性を保つ機能があり、変化に対して抵抗します。
ゴールをただ言葉で宣言するだけでは、脳の深層には届きにくいのです。
スポーツ選手が試合の勝利シーンを詳細にイメージし、心拍数や緊張感までリアルに再現するトレーニングを行うのはそのためです。
これを日常に応用するには、まず自分のゴールを達成した状況(コンフォートゾーン)を頭の中で詳細に描き、その際に感じる喜びや達成感を同時に想像します。
例えば、プレゼンが成功した後の拍手喝采を思い浮かべ、その瞬間に湧き上がる興奮や誇らしさを「感じる」ことが重要です。
これを毎朝起きたときと夜寝る前の2回、短時間でも5分間繰り返すことで、ゴールが無意識にまで浸透し、行動への推進力が大幅に高まります。

最も重要なのは、他人の価値観や周囲の期待ではなく、自分自身の内なる声が本当に望むゴールを設定することです。
他人に勧められた行動や、過去の自分が達成した実績と同じレベルのゴールでは、心からのモチベーションは生まれにくいものです。
心の底から「これを成し遂げたい」と感じるテーマを見つけ、そのイメージと感情を結びつけることで、ホメオスタシスの抵抗を乗り越え、脳の情報フィルターを刷新しましょう。

あなたの人生は、どこに視線を向け、どんな映像と感情を描くかによって大きく変わります。
無意識の力を味方につけるためには、まず「映像と感情を伴ったゴール設定」を行動の第一歩に据えてみてください。

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この記事を書いた人

苫米地式コーチング認定コーチ/苫米地式コーチング認定教育コーチ/TICEコーチ/PX2ファシリテーター。 苫米地英人博士から指導を受け、青山龍ヘッドマスターコーチからコーチングの実践を学び、世界へコーチングを広げる活動を実施中。あなたのゴール達成に向けて強力にサポートします。

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