「なんとなく落ち着かない日が続いている」
「がんばっているのに、疲れが取れない」
「外出するたびに、誰かの視線が気になってしまう」
もしあなたがそう感じているなら、それは心が弱いからではありません。
実は、行動の基準が「見えない誰か」になっているだけかもしれないのです。
今日は、心の落ち着きを取り戻すための視点──「Want to(心からやりたいこと)」で生きているかを点検する方法についてお伝えします。
「見えない相手」が心をそわそわさせる
私たちは、目の前にいない相手の視線を想像するだけで、心がそわそわします。SNSの反応、職場の評価、家族の期待、世間体──こうした”見えない相手”を基準に毎日を過ごしていると、どこか緊張が抜けず、落ち着かない状態が続きやすくなります。
しかも厄介なのは、その緊張が習慣になることです。外出前に鏡を何度も確認したり、「失礼がないように」「嫌われないように」と頭の中が常に”防御モード”になってしまう。これが続くと、休んでいるのに回復した気がしない、という感覚につながります。
「Want to」で生きているかを点検する
落ち着かない日々が続くとき、まず確認してほしいのが「いまの自分は Want to(心からやりたいこと)で動けているか?」です。
Want to とは、ただの気分やわがままではありません。自分のゴール(望む未来)に沿って、納得して選んでいる状態のことです。
逆に言うと、行動の中心が「怒られないため」「評価を落とさないため」「空気を壊さないため」になっていると、心は静かに消耗します。やっていることが同じでも、基準が”自分のゴール”ではなく”他人の期待”になった瞬間に、息苦しさが増えるのです。
「努力してる…」と感じたら、黄色信号
特に注意したいサインがあります。それが、ふとした瞬間に出てくるこの感覚です。
「いま、努力してるな……」
ここで言う「努力」は、根性論の美談ではありません。本当はやりたくないのに、無理やり自分を動かしている状態。これが”努力感”の正体です。
一方で、楽しいことや夢中になってやっていることは、体感としては「努力」になりにくい。夜更かししてでもやりたくなる作業、気づいたら時間が溶けている学び。これは努力というより、没頭です。
それ、本当にあなたのゴールですか?
よくある場面を挙げます。
- SNSで「ちゃんとして見える投稿」を続けて疲れる。やめると不安になる。
- 断れない人間関係で、予定が埋まり、休日なのに回復しない。
- 職場で「期待に応えなきゃ」と思い、頼まれていない部分まで抱え込む。
- 外出するとき、「変に思われないかな」と緊張が強くなる。
これらの共通点は、行動の主語がいつの間にか「自分」ではなく、「見えない誰か」になっていることです。
大事なのは、誰かを悪者にすることではありません。「自分のゴール以外の基準で動いているかもしれない」という可能性に気づくだけで十分です。気づけると、選び直せるからです。
たとえば、あなたが「世界中の人が心穏やかに暮らせる社会をつくりたい」というゴールを持っているなら、その視点から今の行動を見直すことができます。目の前の「誰かに嫌われないため」の行動は、本当にそのゴールに近づくものでしょうか?
あなたの「心の落ち着き」は、Want toで取り戻せる
今日から、ほんの少しだけ。
まずは30秒、深呼吸をして、自分に問いかけてみてください。
「これは私のゴールに近づく行動? それとも、誰かの期待を満たすため?」
「やめたら困るのは誰? 本当に”私”が困る?」
答えは一つでなくて構いません。最初は曖昧でも構いません。
大切なのは、あなたの内側が「それだ」と反応する方向を、丁寧に選び続けることです。
「見えない誰か」ではなく、「自分のゴール」のために動き始めたとき、心の主導権は少しずつ戻ってきます。
あなたには、自分で選び直せる力が、すでにあるのです。
