ゴールを達成するためには、「やらなければならない(have to)」という義務感に縛られるのではなく、心から「やりたい(want to)」と思えることに注力することが重要です。
多くの人は必要に迫られて努力しますが、心からワクワクする「want to」という気持ちで取り組めば、時間を忘れて没頭できます。
「want to」とは、自発的に行動したいという状態を指します。
例えば、休日に趣味の写真撮影を楽しむ人を思い浮かべてください。
最新のカメラを調べたり、撮影スポットを探しに出かけたりするのは、誰かに命じられたからではなく、「もっと素敵な写真を撮りたい」「あの瞬間を形に残したい」という思いから行動しているのです。
このように、内から湧き上がる衝動が原動力となると、疲れやストレスを感じにくく、むしろ快適さや充実感を得られます。
一方、「have to」は義務感や責任感に駆られて行う行動を指します。
学校のテスト勉強や仕事の締め切りのために夜遅くまで働くのが典型です。
気が進まないのに「しなくては」というプレッシャーに動かされるため、ストレスを抱えやすく、集中力も途切れがちです。
結果を出しても、心のどこかで負担感が消えず、長続きしにくい傾向があります。
自分が取り組んでいることが「want to」か「have to」かは、自分の心に問いかけることで見分けられます。
未来を想像したときに、「本当にこれをやるとワクワクするか」「早く取りかかりたいと思えるか」を感じてみてください。
もし「早く始めたい」「どんな展開になるのか気になる」という好奇心や期待感があれば、それは「want to」のサインです。
逆に、「やらなければいけないからやる」「面倒だな…」という思いが先に立つなら、その行動は「have to」です。
さらに、同じことを繰り返し長く続けたくなるかどうかも判断のポイントです。
例えば、ギターの練習を例にすると、毎日コツコツと時間を割くことに苦痛を感じず、「もっと練習したい」「次に弾く曲が楽しみだ」と思えるなら、それは「want to」による行動です。
しかし、同じ練習を繰り返しているうちに「もう今日はいいや」となってしまうようであれば、そこには「have to」の要素が混じっている可能性が高いでしょう。
未来を思い描く際、しばしば「制約」や「限界」、「コスト」が頭をよぎり、希望や夢を自由に描くことが難しくなることがあります。
例えば、「お金がないから旅行は無理だ」「忙しすぎて新しいことを学ぶ時間がない」といった思い込みです。
しかし、最初から制約を考えると、本当にやりたいことが見えにくくなります。まずは条件を脇に置き、心のままに未来を想像してみましょう。
「もし時間もお金も十分にあるとしたら、どんなことをしてみたいだろう?」と自問してみてください。
もしかすると、「世界中を旅して各地の伝統料理を学びたい」「子どもの頃に憧れたバンドでドラムを叩いてみたい」「ずっと読みたかった本をまとめて読破したい」など、心の奥底で燃えている願いが見つかるかもしれません。
重要なのは、大きな制約を取り払って「ワクワクする感覚」を育むことです。
そのうえで、たとえ最初から大きな行動が難しくても、「今日できることは何か」を考えることがポイントです。
例えば、海外旅行が夢なら、旅行情報をまとめたノートを作る、オンラインで現地の文化を学ぶ、語学アプリで少しずつ現地の言葉を覚えるといった小さな一歩でも構いません。
制約を外して得た「ワクワク感」は、小さな行動を続ける原動力となり、結果的に大きな目標に近づくための確かな基盤になります。
自分がワクワクしないことは、思い切ってやめる勇気を持つことも必要です。
もちろん、社会生活や仕事の中ではどうしても果たさなければならない義務があります。
しかし、自分の人生の大切なリソースである時間やエネルギーを無駄に消耗する「have to」ばかりでは、最終的にやりたいことを実現する余裕がなくなります。
例えば、週末のほとんどを副業に費やしているものの、心の底では「本当は家族と過ごしたい」「自分の趣味にもっと時間を使いたい」と感じている場合。このまま副業を続けてもモチベーションが上がらず、どこかでパフォーマンスも低下する恐れがあります。
こうしたときは、副業の方法を見直したり、自分に合った他の仕事に切り替えたりするなど、思い切って手放すことで本当に大切にしたいことに集中できるようになります。
やめることに躊躇する必要はありません。それはむしろ、自分自身のエネルギーを守るために必要な決断なのです。
ゴールを達成するためには、まず自分が心から「want to」と思えることを見つけ、その情熱を最大限に引き出すことが大切です。
興味を引かないものは思い切って手放し、心が躍るものに集中することで、自然と行動力や成果が増していきます。
未来を描くときは、制約を一時的に忘れ、自由に想像力を広げましょう。
そして、そのビジョンから逆算して、今日できる一歩を踏み出すことが、「want to」という気持ちを保ちながらゴールに近づく鍵です。
まずは身近なところから始めて、今日のうちに「本当にやりたいこと」を思い浮かべてみてください。
そのときめきを大切に育てることで、あなたの未来はより鮮やかで力強く動き出すでしょう。