「仕事は頑張っているのに、人生に充実感がない」
「何か始めたいけれど、何をやればいいか分からない」
「趣味なんて、今さら本気で考える意味があるのだろうか」
もしあなたがそう感じているなら、それは感性が鈍っているからではありません。
実は、「仕事以外のゴール」を考えたことがないだけかもしれないのです。
今日は、「趣味のゴール」がなぜ人生全体の視界を広げるのかについてお伝えします。
スコトーマとは何か
先日、こんな連絡をいただきました。
「『趣味』のゴールを考えたところ、思いも掛けないスコトーマが外れました」
ご本人は、いわゆる”会社人間”のサラリーマン。リモートワークで通勤がなくなり、時間に少し余裕ができたことで、あらためて「ゴール」を考えてみたそうです。
スコトーマとは、「見えているのに、脳が重要だと認識していないために、見えていないのと同じ状態になるもの」。
たとえば、車を買い替えようと思った途端、街中で同じ車種ばかり目に入ることがあります。前から走っていたのに、脳が”重要”と判断していなかったから、意識に上がってこなかった。これがスコトーマのイメージです。
ゴールを設定すると、脳は「それに関係する情報」を重要だと判断し始めます。結果として、今までスルーしていたチャンスや選択肢が、急に見えるようになるのです。
ゴールは複数のカテゴリーで考える
ゴール設定というと、仕事・キャリア・お金などの”現実的な項目”から考えがちです。ただ、現実的であるほど、過去の経験や常識に引っ張られて「無難な範囲」に収まりやすいものです。
だからこそ、あえてカテゴリーから考える方法が役立ちます。
- 仕事・キャリア
- お金・健康
- 家族・人間関係
- 社会貢献
- 趣味・芸術・音楽
- 生涯学習
- 退職後・老後
ポイントは、はじめから「全部やろう」としないこと。最初は気になるところから1つだけでも十分です。
ゴール設定の基本
基本は次の2つです。
- 心から「そうなりたい(want to)」と感じること
- 現状の外側に設定すること
「現状の外側」というのは、”今の延長線上の無理のないゴール”ではなく、少し背伸びをした未来のこと。
現状の延長だと、脳は見慣れた現実だけを材料に判断しやすく、スコトーマが外れにくい。逆に、現状の外に設定すると、脳が新しい情報を探し始めます。
なぜ「趣味」のゴールが効くのか
仕事やお金のゴールは、どうしても「評価」「責任」「正解」に寄りやすいものです。すると、考え方が堅くなり、選択肢が狭まりやすい。
一方で趣味は、そもそも「好き」「面白い」「やってみたい」から始まる領域です。正解がありません。
だから趣味のゴールを考えると、頭の中でこういう変化が起きやすくなります。
- 仕事中心の価値観が、少しゆるむ
- 「自分が本当にやりたいこと」の感覚が戻る
- 新しい人間関係・コミュニティが視界に入る
- 学び直しや健康習慣など、別カテゴリーにも波及する
実際、今回の方も「趣味のゴール」を考えたことで、仕事以外の人生に急に興味が湧き、行動の選択肢が増えたとのことでした。これが、スコトーマが外れるという変化です。
「趣味ゴール」の具体例
たとえば、こんなゴールを設定したとします。
- 「写真を通じて地域の魅力を発信し、観光振興に貢献している」
- 「音楽イベントを主催して、地域コミュニティの活性化に尽力している」
- 「アウトドア活動を広める活動を通じて、子どもたちの自然体験を増やしている」
- 「趣味で培ったスキルを活かして、シニア世代の生きがいづくりを支援している」
すると脳は、次のような情報を拾い始めます。
- 写真サークル、ワークショップ、展示スペースの情報
- 地域のイベント、同じ志を持つ仲間とのつながり
- 仕事の時間の使い方を変えるヒント(効率化・手放し)
つまり、趣味のゴールは「遊び」ではなく、人生全体の視野を広げる装置になり得るのです。
あなたの「趣味のゴール」は、人生を動かす
今日から、ほんの少しだけ。
自分に問いかけてみてください。
「もし制約がなかったら、どんな趣味を本気でやってみたいですか?」
「その趣味を通じて、どんな世界に貢献できそうですか?」
答えは一つでなくて構いません。最初は曖昧でも構いません。
大切なのは、あなたの内側が「それだ」と反応する方向を、丁寧に選び続けることです。
ゴールは最初から完璧でなくて大丈夫です。試して、書き直して、更新していくものです。
あなたの世界は、現実が変わる前に、まず「見え方」から変わります。
あなたには、趣味のゴール設定を通じて様々なゴール設定の方法についての視界を広げていける力が、すでにあるのです。
