あんなに憧れていたゴールだったのに、なぜか気持ちが乗らない。
考えるだけで胸が高鳴ったはずなのに、今はその感覚が薄れている。
ゴールに向かって進んでいるはずなのに、どこか違う方向に惹かれている自分がいる。
「ここまで積み上げてきたのに、変えたら全部無駄になる気がする」──そう感じて、自分を責めていた。
ゴール設定が間違っていたわけじゃない。
あなたが成長したからこそ、ゴールが合わなくなっているだけかもしれないんだ。
「自分が怠けたのか」と責めていた
「方向性は間違っていないはずなのに、気持ちが乗らない」
「前ほどの情熱が感じられない」
部活の目標でも、志望校でも、習い事でも。
こうした停滞感は、「自分が怠けている」「意志が弱くなった」と解釈されがちだ。
でも実際には、停滞感の多くは、あなたが成長した結果として起きているものなんだ。
進むうちに、自分自身が変わっていた
ゴールに向かう過程で、自分像は更新されている。
日々の独り言も、慣れた世界(コンフォートゾーン)も動いている。見える世界が広がって、以前は知らなかった可能性に気づいている。
つまり、ゴールを設定したときの自分と、今の自分は、もう違う人間なんだ。
半年前の自分が立てたゴールが、今のあなたに合わなくなる──これは、後退じゃなく、前進のサインだ。
ゴールが、いつの間にか手の届く場所になっていた
ゴールは、設定した時点での自分にとって「現状の外側」にある。
でも、ゴールに向かって進むうちに、自分自身が変化していく。
慣れた世界が移動し、エフィカシーが高まり、見える世界が広がる。
すると、以前は「現状の外側」だったゴールが、いつの間にか「現状の内側」に入ってしまうことがある。
たとえば、「レギュラーになる」がゴールだったのに、いつの間にかレギュラーになっていて、次に何を目指すか見えなくなっている。
「その高校に行きたい」と思っていたのに、合格が現実味を帯びた途端、情熱が薄れてきた。
ゴールが現状の内側に入ると、脳の情報の門番(RAS)のフィルターは、大きく切り替わらなくなる。
脳は「いつもの延長」と判断して、新しい情報を探す力が弱まる。
エネルギーも湧きにくくなり、停滞感が生まれる──これが、成長がゴールを追い越した状態だ。
思いきって、新しいゴールを描き直してみた
「ここまで積み上げてきたのに、変えたら無駄になる」。
そう感じる気持ちは、自然なものだ。
でも、ゴールの再設定は、これまでの努力の否定じゃない。
より高い視点から見えた、次のゴールを置くということだ。
登山にたとえるなら、ある地点まで登ったからこそ、その先の頂が見えてくる。
最初から見えていた頂を変えるんじゃなく、登ったからこそ見える新しい景色に、ゴールを描き直すんだ。
違和感を覚えたら、自分にこう問いかけてみてほしい。
「自分が成長したから、ゴールが小さくなってきたんじゃないか」
「今の自分なら、もう一段先に、どんな景色を描けるだろう」
そして、ワクワクが戻る方向へ、そっとゴールを書き換えていく。
心から望む(want to)感覚が戻ってきたとき、マインドの仕組みは再び動き出す。
前のゴールは無駄にならない。そこにたどり着いたからこそ、次の景色が見えているんだ。
ゴールが色あせて感じる。
その正体は、怠けでも飽きでもなく、あなた自身の成長だった。
ゴールは、一度決めたら変えてはいけない、というものじゃない。
違和感を成長のサインとして受け取り、何度でも書き換えていい。
書き換えるたびに、あなたはまた一段、新しい景色へと進んでいける。
