同じ行動でも、動機で結果は変わる

授業、宿題、塾、部活、習い事。
毎日の予定はびっしり埋まっている。ちゃんとこなしてもいる。

なのに、一日の終わりに、こんな感覚に出会うことはないだろうか。

「今日、何をした?」とふり返っても、自分で選んだ行動が一つも思い浮かばない。
頑張る理由を聞かれて、「やらなきゃいけないから」以外の言葉が出てこない。

怠けているわけでも、贅沢な悩みでもない。
毎日が、have to(やらなければならないこと)で埋め尽くされていることが原因かもしれないんだ。

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「今日、何をした?」に、自分の選択が浮かばない

ここで、二つの動機を整理しておこう。

have to:やらなければならない。義務感、恐れ、周囲の期待から動くこと。
want to:心からやりたい。自分の内側から湧き上がる願いで動くこと。

予定がびっしりでも充実している人と、同じ忙しさでぐったりしている人。
その差は、予定の量じゃなく、中身がどちらの動機でできているかにある。

同じランニングでも、走る理由で疲れ方が違う

たとえば「朝、ランニングをする」という行動。

「顧問に言われたから走らなきゃ」──これはhave to。
「大会で最後まで走り切れる自分になりたいから、走りたい」──これはwant to。

走るという行動は同じ。
でも、have toで走るとエネルギーが消耗して、want toで走るとエネルギーが湧いてくる。
have toは脳をストレスモードに、want toはリラックスした集中状態に置く。
同じ行動でも、動機ひとつで結果はまるで違うんだ。

しかも、have toの害はエネルギーの消耗だけじゃない。
have toのゴールは「現状から逃れるため」のゴールだから、動機が回避にある。
脳は「早く義務を終えて元の場所に戻りたい」と感じて、前に進む力そのものが生まれにくい。
マインドの仕組みが味方になるのは、want toのときだけなんだ。

「これ、強制されなくてもやる?」と問うてみた

じゃあ、自分の行動がhave toなのかwant toなのか、どう見分ければいいのか。
方法はシンプル。一つの問いかけを、自分に投げてみてほしい。

「もし誰にも強制されず、何の見返りもなく、失敗しても誰にも責められないとしたら、それでも自分はこれをやる?」

この問いに「それでもやりたい」と感じるなら、それはwant to。
「やらないかも」と感じるなら、have toの可能性が高い。

毎日の予定を、この問いで一つずつ眺めてみる。
「これはhave toだった」と気づくことが、変化の出発点になる。

「やらなきゃ」を「こうしたい」に置き換える

ここで、不安が浮かぶかもしれない。
「have toを手放したら、宿題も勉強もやらなくなっちゃうんじゃない?」

大丈夫。have toを手放すとは、行動そのものをやめることじゃなく、動機を変えることだ。

「受験のために勉強しなきゃ」というhave toを、「行きたい学校で、やりたいことを思いきりやる未来をつくりたい」というwant toに転換する。
勉強をやめる必要はない。同じ「勉強する」という行動が、義務から願いに変わる。

「この経験は、未来側の自分にとって意味がある」と捉え直した瞬間、同じ行動から得られるエネルギーは、まったく違うものに変わるんだ。


自分で選んだ行動が思い浮かばない、頑張る理由が「しなきゃ」しかない。
その根っこにあったのは、毎日がhave toに偏っていたことだった。

まずは、たった一つの問いを、自分に投げかけてみてほしい。
「誰にも強制されなくても、それでもやる?」
この問いが、毎日の予定を「自分のもの」に取り戻す、最初の一歩になる。
同じ毎日が、少しずつ違って見えてくるはずだ。

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この記事を書いた人

苫米地式コーチング認定コーチ/苫米地式コーチング認定教育コーチ/TICEコーチ/PX2ファシリテーター。 苫米地英人博士から指導を受け、青山龍ヘッドマスターコーチからコーチングの実践を学び、世界へコーチングを広げる活動を実施中。あなたのゴール達成に向けて強力にサポートします。

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