見ている方向へ

人間は本能的に、視線を向けた方向に進む傾向があります。
これは自転車に乗るときと同じで、ハンドルを握っているときに目線を向けた方向へ自然と体が動くのを感じたことがあるでしょう。
このことは偶然ではなく、脳の働きによるものです。

日常生活での「見ている方向」とは、私たちの「ゴール」を指します。
ゴールがあることで、その方向に進むことができます。
逆に、ゴールがなければ進むべき道が分からず、ただ生きることだけがゴールになってしまいます。

私たちの脳は、言葉だけでなく「映像」で考えます。
例えば、「海に行きたい」と思うと、多くの人は青い海や白い砂浜を思い浮かべます。
この思考プロセスが、ゴールに向かうための第一歩です。

つまり、思い描いた映像に引き寄せられるように行動を起こします。
スポーツ選手が試合前に「成功するイメージトレーニング」を行うのも、この原理を活用しているからです。
ポジティブな映像を描くことで、その方向に進みやすくなります。

一方で、ネガティブな映像を思い浮かべると、その方向に引き寄せられることもあります。
「失敗したらどうしよう」と考えると、その不安が現実になることが多いのです。

ただし、人それぞれ異なる「ゴール」を持っています。
皆が自分のゴールだけを見て進むと、周囲と衝突することもあります。

これは、駅や街中でスマートフォンを見ながら歩く人々が、お互いに気づかずぶつかる状況に似ています。
自分のことだけに集中すると、周りが見えなくなり、トラブルを引き起こします。

だからこそ、お互いを尊重し合いながら、それぞれのゴールに向かって進むことが重要です。
チームで何かを成し遂げるときには、個人のゴールだけでなく、チーム全体の方向性も考える必要があります。
家族や職場の人間関係でも、相手のゴールを理解し、協力することが大切です。

さて、あなた自身の「ゴール」は明確ですか?
もしまだはっきりしていないなら、一度じっくり考えてみるのも良いでしょう。

✔ どんな未来を実現したいのか?
✔ 5年後、10年後にどうなっていたいのか?
✔ 今の自分が進んでいる方向は、本当に望む未来へつながっているのか?

ゴール側のイメージを明確にするほど、その方向に進む力が働きます。
そして、ポジティブな映像を思い描くことで、実際の行動も変わっていくはずです。

あなたの未来は、あなたの思考が作り出すものです。
まずは、しっかりと「ゴール」を設定し、そこへ向かって進んでいきましょう。

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この記事を書いた人

苫米地式コーチング認定コーチ/苫米地式コーチング認定教育コーチ/TICEコーチ/PX2ファシリテーター。 苫米地英人博士から指導を受け、青山龍ヘッドマスターコーチからコーチングの実践を学び、世界へコーチングを広げる活動を実施中。あなたのゴール達成に向けて強力にサポートします。

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